会報『日本と中国』

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ニュース2013年 8月1日号のニュース

“言葉の壁は感じない” 日中大学生が東京でバスケ交流

 「中国大学生訪日団第2陣」(29人、団長=張孝萍・中日友好協会政治交流部副部長)が7月2日から9日まで来日し、7月3日午後には東京・千代田区の明治大学を訪れ、同大バスケットボール部の学生と交流した。日中混成チームをつくって試合をするなど、「言葉の壁」を感じさせないスポーツ交流の良さを十分に生かし、日中の大学生は楽しみながらともに汗を流し、友好を深めた。

スポーツ通じ「相互理解」

 今回、来日した学生は清華大学の男子11人と北京大学の女子12人。全員がバスケットボール部に所属している。外務省が進める青少年交流事業の一環で、中日友好協会が派遣し、(公財)日中友好会館が受け入れた。

 明治大でのバスケットボール交流は滞在中の目玉行事の一つ。引率した董志権コーチは「こうしたスポーツ交流は、よい社会勉強の機会である。また、学生同士の友好交流は両国の相互理解の増進にもつながる」と期待した。

通訳を介して会話する日中の大学生。7月3日、明治大学で 通訳を介して会話する日中の大学生。7月3日、明治大学で 休憩中に会話

 日中の学生は、持ち寄った記念品を交換し合った後、ウォーミングアップを開始。初めは表情が硬く、互いを意識して様子をうかがっていたが、ボールを扱う連携プレーの練習になると、声を掛け合い、自然と表情も和らいでいった。

 言葉が通じなくても、声を出しながら盛り上げられるのがスポーツ。息の合ったパス交換でシュートが決まると、親指を立てて褒めたり、ハイタッチをして喜ぶ姿が見られ、学生たちはしだいに打ち解けていった。

日中混成チームによる交流試合の模様 日中混成チームによる交流試合の模様

 日中混成チームを男女でつくって行われた交流試合では、体格で勝る中国の学生が豪快なシュートを決めると、俊敏な日本の学生は素早いドリブルで相手を翻弄(ほんろう)した。巧みなプレーに対し、拍手や歓声を送るうちに、親近感も高まり、休憩中に通訳を介して会話を始める学生も出てきた。

 日本の男子学生が「授業や練習が無い日は何をしているのか。僕たちは仲間同士でカラオケに行ったり、お酒も飲みに行く。中国の学生はあまり僕らのように遊んでいる印象がない」と質問すると、中国の学生は「当たっているかもしれない。僕らはとにかく学業とバスケに忙しい。休日は体を休めることが多い」と返した。互いに気になることは多かったようで、このほかにも日本の漫画や将来の目標などについて話し合った。

心通じ合った

 交流後、張団長は「バスケットボールという“共通の言葉”を通じ、両国の学生は国境や言語を越えて交流ができた。知らない人同士だったのが、わずか3時間の交流で“空中でパス交換”ができるまでの、心の通じ合ったパートナーになった。この交流で築かれた友情がこれからの両国の相互理解と末永い友好につながるよう期待している」と話した。

 一行は日本滞在中、京都や奈良なども訪問。農業やホームステイを体験し、日本理解を深めた。(北澤竜英、写真も)

協会、四川省地震被災者救援募金を中国大使館に届ける

 今年4月20日に四川省・蘆山県で発生したマグニチュード7.0の地震を受けて(公社)日中友好協会が会員などから広く募った義援金は約100万円となった。

 7月10日、協会を代表して髙野倉和央・常務理事兼事務局長が東京の中国大使館を訪れ、見舞いの意を表し、汪婉・友好交流部参事官に義援金を手渡した(写真)。同館を通じ被災地へ送られる。汪参事官は被災者に代わって感謝の意を表し、「このように隣国の中日両国が助け合うことで、相互信頼が深まればよい」と述べた。

『人民中国』創刊60周年、東京で“感謝レセプション”

 中国の情報を日本に伝える月刊誌『人民中国』の創刊60周年を記念し、同誌を発行する人民中国雑誌社は6月25日、感謝のレセプションを東京で開いた。

 今年1月に同社社長に就任した陳文戈社長がこれに合わせ来日し、訪れた日中両国の読者・関係者約200人を迎えた。協会からは、加藤紘一会長、西堀正司理事長代行らが出席した。

 あいさつに立った陳社長は「『人民中国』は60年、中日両国民の友好を促進し、両国民の感情を凝集することを務めとしてこれまでやってきた。今後も、両国関係の改善のために良い雰囲気を作り出していきたい」と述べた。程永華・駐日中国大使に続いて来賓のあいさつをした加藤会長は、「日中が漢字文化を共有しているからこそ『人民中国』が60年続いたのではないだろうか。70年、100年と日本で愛される雑誌になってほしい」と期待を述べた。

 会場では、創刊からの60年を振り返る映像が流されるなど、集まった関係者らは思い出話に花を咲かせた。

 同日昼には工学院大学孔子学院で「中国古典楽器コンサート」が開かれ、読者が無料で招待された。

蒼国来、2年半ぶり復帰 負け越しも“充実感”

 大相撲の八百長問題での解雇処分が裁判で無効となった中国人力士の蒼国来(29・内モンゴル自治区出身=荒汐部屋)が、7月7日から21日まで行われた大相撲7月場所(愛知県体育館)で2年半ぶりに土俵復帰した。

 西前頭15枚目の蒼国来は「一言では言い表せない場所だった。不思議な緊張感もあった」と述べ、復帰場所を6勝9敗で負け越した。しかし、「今場所はどんなに疲れてもうれしい疲れだった」と充実感ものぞかせた。

“華僑の身分証はパスポート”と規定 中国新入管法が施行

 中国の新たな「出入国管理法」が7月1日から施行され、海外に住む華僑(以下、海外華僑)のパスポート(護照)が身分証明書として通用することになった。

 従来の法律では、海外華僑の「身分証」を明確に特定してなかったため、中国国内に戸籍がなく、居民身分証明書もない海外華僑は、中国国内で仕事や生活する上で支障をきたすことが多かった。 新法では、海外華僑が中国国内で金融、教育、医療、交通、社会保険などの手続きを行う際、パスポートが本人の身分証となることを明確に規定。また、海外華僑が中国国内に定住するには、現地の公安局に申請し、省級の公安局から帰国定住証明書を発行してもらうことが必要だったが、今後は入境前の在外公館(中国大使館など)での申請が可能になった。

北京の高校性を招く、東京でバレボール交流―NPO東京都日中
交流試合の終了後、記念にボールにサインする生徒たち 交流試合の終了後、記念にボールにサインする生徒たち

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)と北京市人民対外友好協会の交流事業・北京市青少年キャラバン訪日団(団長・盧燕寧北京市対友協科長)が、7月15日から20日まで東京や関西を訪れた。一行は北京市石景山区の北京師範大学励耘実験学校の中高生32人と引率6人。16日には友好区・板橋区の区立西台中学校を訪れ、バレーボール部の生徒たちとの交流試合を行った。

 16日午後、一行はまず板橋区役所を表敬訪問し、安井賢光副区長や茂野善之区議会議長らと懇談。その後西台中学校に移動し、同校生徒会の歓迎を受けたほか、授業や部活動の様子を見学した。

 体育館で行われた女子バレー部との交流試合では、両チームの選手たちが大きな声を出しながら、白熱した試合を展開。終了後には握手でお互いの健闘をたたえ合った。バレー部の生徒からは「みんな背が高く、ブロックが大変でとても強かった。でもまた試合したい」との感想が聞かれ、団員からは「日本の中学はとても部活動が盛んですごい」などの声が上がった。

 夜には都庁内のレストランで、同日中主催の歓迎会が開かれ、会員やダンスグループ「REDWING」の中高生らが参加。キャラバンOBらが務めるボランティア通訳者の助けを借りながら交流し、一緒に写真を撮ったりして楽しんだ。

茨城で“日中韓ティーンズロックアジア”開催―茨城県日中青年委
若さみなぎる演奏をする日本のバンド 若さみなぎる演奏をする日本のバンド

 日中韓の青少年が音楽を通じて交流する「ティーンズロックアジア」が7月20日、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開かれた。12組のバンドが若さみなぎる演奏を披露したほか、ボランティアスタッフが運営に奔走。各国の若者が国を越えて協力し、友好の汗を流した。

 同イベントは茨城県日中友好協会青年委員会(五十嵐統洸委員長)が、“若者らしい友好交流”を目指し発案し、今回が4回目。同委のサポートの下、各国の高校生を中心としたボランティアが企画や運営を行った。

 当日は絶好のイベント日和。演奏はコンテスト入賞経験のあるバンドも出場するなどハイレベル。会場は興奮の熱気に包まれ、観客からはアンコールの声が上がった。

 一方で会場では、各国のボランティアが役割分担し、司会や設営、観客の誘導などに奮闘。言葉の壁を乗り越え、イベントの成功のため協力し合った。日本の高校生の一人は「辛いことが思い浮かばない。中韓のスタッフと交流できて楽しかった」と話した。

総会開催、事業検討委員会を設置―NPO三重県日中

 NPO三重県日中友好協会(柳瀬恒範会長)は6月16日、津市内で第3回通常総会を開いた。来賓を含む46人が出席し、事業検討委員会の設置や、総会アピールの採択などについて討議した。

 議事では今年度の活動計画として、緑化事業の継続や中国語スピーチコンテスト三重県大会の開催を決定。さらに、事業検討委員会を設置し、財政基盤の強化を図っていくことなどを承認した。

 また、NPO法改正に基づき定款を改正したほか、理事を加藤博氏から津坂勝哉氏に変更。さらに、協会の活動を県民などに広く呼びかける「総会アピール」を採択した。

 会員からは「ホームページを整え、活用してほしい」、「中国に関する知識を増やすため講演会を実施してほしい」といった要望が上がった。

 当日は協会在籍5年、10年、15年の会員を表彰し、記念品の贈呈を行った。

新たに事業委員会設置し、青年委を支援―福島県日中

 福島県日中友好協会(深谷幸弘会長)は7月6日、県下猪苗代町で第45回定期総会を開いた。駐新潟中国総領事館から王華総領事が、(公社)日中友好協会を代表して橋本逸男副会長が出席した。

 冒頭、王華総領事は震災の直後から福島県にさまざまな支援をしてきたが、今後も現下の日中両国関係の交流推進を目指したい旨を述べ、大きな拍手を浴びた。橋本副会長も祝辞を述べた。

 議事では、財政を安定させるため、地区協会に会員数の拡大などを呼びかけた。また、若手の不足などにより運営が困難になっている県日中青年委員会への支援を決定。新たに事業委員会を設立し、これまで青年委が行ってきた事業の一部を受け継ぐことにした。

 総会に先立ち、近くの中国人殉難烈士慰霊碑前で、同碑保存会主催の慰霊祭がしめやかに行われ、王華総領事を含む来賓、県・地区協会役員らが参列。戦時中、発電所建設に強制就労され、失命した25人の冥福を祈った。

スピーチコンテスト参加枠拡大を検討―徳島県日中

 徳島県日中友好協会(生田治夫会長)は5月26日、県国際交流協会会議室で定期総会を開いた。委任状を含む58人が参加し、県知事代理として福田輝記・県国際戦略課課長も出席した。

 議事では昨年度の活動報告、会計・監査報告に続き、今年度の事業計画を審議。新たな試みとして、中国語スピーチコンテストに四国の他県に在住の人も参加できるよう、各県協会と協議を進めていくことが提案され、承認された。

 また、来年県日中創立50周年を迎えることを受け、敦煌壁画展覧会などの記念イベントの実施準備を進めることも確認された。

 総会後には講演会が行われ、徳島大学の葭森健介教授が「中国とどう付き合うか」をテーマに講演した。

48回目の日中友好キャンプ開く―長野県青年・女性委員会

 長野県日中友好協会青年委員会(西村源委員長)と女性委員会(島津美智子委員長)は、7月6・7日、長野県内の佐久穂町駒出池キャンプ場で、第48回日中友好キャンプを開催した。留学生や帰国者、国際交流員、協会会員ら90人が参加した。

 参加者たちは5班に分かれ、清流での魚のつかみ取りや豚肉の薫製作りに挑戦。夕食は全員で準備したバーベキューで、ビールを片手に焼き肉をほおばりながら語り合った。キャンプファイヤーを囲んでのダンスや花火も盛り上がった。2日目はカレー作りや班対抗のミニ運動会、流しそうめんを体験した。

 閉会式で留学生代表は「よく計画してあって本当に楽しかった。中日両国はどんなことがあっても仲よくしていかねばならないと強く実感しました。帰国後友達に必ず話します」と感想を話した。

全体会議で再出発切る―神奈川県日中青年組織「チャイ華」

 昨年夏、神奈川県日中友好協会が開いた中国語スクーリングには、日本人・中国人合わせて98人が参加。交流会やスポーツ・料理などで盛り上がった。今年の募集も、すでに日本人枠はほぼ満員の人気となっている。

 このイベントを支えているのは、県日中・青年学生部にある日中交流ボランティアグループ「チャイ華」だ。県日中の一般社団法人格取得に合わせて組織を整理し、6月25日の第1回全体会議で、新たなスタートを切った。現在30〜40代の社会人・学生を中心に33人が所属し、お花見交流会や中国語スクーリングなど、年4回の行事を運営している。

 特徴は全員が何かの行事を担当し、それぞれ役割を担っていることだ。各行事開催の2〜3カ月前から担当者会議を開いてアイデアを出し合い、イベントを創っていく。

 メンバーに参加のきっかけを尋ねると、「勉強した中国語を使ってみたかった」「国際交流活動を探していた」など様々な答えが返ってきた。一方、「面白い仲間と一緒にイベントを創り上げていくのが楽しいから続けている」というのは全員一致の見解だ。

 「年間行事以外に、アイデアがあれば新しい行事を立ち上げるのも大歓迎。チャイ華で自分の好きなこと、やりたいことを実現してほしい」と高橋堅次会長。「その力がチャイ華にはあると思う」と組織の魅力を語った。

懇親会開き、孔多孜副総領事の東京赴任を祝う―明石市日中

 兵庫県・明石市日中友好協会(松本武城会長)は6月22日、駐大阪中国総領事館の孔多孜(コンドズ)・玉素甫(ユスフ)副総領事と張梅領事(=政治文化室室長)、王磊領事らを招き、市内のホテルで懇親会を開いた。

 懇親会では孔多孜副総領事の東京の駐日中国大使館への異動と、張梅領事の大阪着任を激励。孔多孜副総領事は同日中のさまざまな行事への参加を振り返り、「機会があればまた参加したい」と感謝の言葉を述べた。

 その後、出席者全員が自己紹介をし、「さくら」や「大海啊、故郷」など日中の歌を合唱して盛り上がった。

 当日は懇親会に先立ち総会を開き、会員ら25人が出席。昨年度、協会創立50周年を記念して、明石市太極拳協会と共に無錫市を訪問し歓迎を受けたことなどを報告した。

日中書画交流の早期開催を目指す―小松地区日中

 石川県・小松地区日中友好協会(浅蔵五十吉会長)は6月23日、小松市内で定期総会を開いた。20人が出席し、昨年延期となった広西チワン族自治区桂林市での「友好書画交流展」の早期開催などについて討議した。

 同日中は書画を通じた日中交流に力を入れていて、桂林市の書画団体と30年以上のつながりを持つ。昨年11月、同展参加のための訪中団を結成したが、中国側の事情で急きょ延期。今も開催のめどは立っていない。

 それを受けた活動計画では、同展を中心に討議。地域での草の根活動を繰り広げつつ中国側に働きかけ、開催が決まり次第すぐに訪中の準備を進めることを確認した。また、今年の協会設立40周年を記念する冊子の発行が決まった。

 7月9日から19日には同市の小松短期大学で中国書画と協会の活動を紹介。市民らの中国理解を促した。

伊賀太吉氏が新会長に、伊藤会長は名誉会長に―豊橋地区日中

 愛知県・豊橋地区日中友好協会の定期総会が6月15日に豊橋市内のホテルで開かれ、69人が出席した。役員改選が行われ、伊藤般展会長が名誉会長に就任。新会長には伊賀太吉副会長が就任した。

 役員改選ではまた、副会長に伊藤秀子氏、大須賀哲夫氏、永田強氏を選出。伊藤名誉会長は後進の指導を行うことが決まった。

 あいさつで伊藤名誉会長は「会長辞任詩」と「誓不再戦」と題した漢詩を披露。一方で伊賀新会長は「財政の健全化に向け、会員増強に努めたい。そのためには理事会での活発な議論が必要だ」と述べ、皆の協力を呼びかけた。

 なお、総会に先立ち、設立25周年を記念して、協会の発展に貢献した会員20人に感謝状が授与された。

汪婉参事官に鋳物工場を案内―川口市日中友好協会
工場の溶解炉を見学する参加者ら 工場の溶解炉を見学する参加者ら

 埼玉県・川口市日中友好協会(岡村幸四郎会長)は6月26日、今年の同協会設立40周年を記念して駐日中国大使館から汪婉参事官ら11人を招き、市の産業のシンボルである鋳物工場などへ案内した。

 川口は古くから“鋳物の町”と呼ばれていて、工作機械や半導体装置用のフレームなどの生産が盛ん。一行は工場で、中国の研修生らが働く現場を見学。さらに、環境センターで、瓶や缶、ペットボトルなどを資源化する分別処理ラインを見学した。

 案内を務めた加藤展裄・理事長代行は「環境問題は世界各国で関心が高い。皆さまにもその重要性が理解していただけたと思う」と話した。

 その後、レストランに移り歓迎交流会を開催。日中友好の話題に花を咲かせた。