会報『日本と中国』

トップページ > 会報『日本と中国』 > ニュース一覧 > 2013年 7月1日号のニュース

ニュース詳細

ニュース2013年 7月1日号のニュース

協会が永年会員500人を表彰 日中友好への“一貫した努力”に感謝
古島顧問に対し表彰状を読み上げる加藤会長。如水会館で 古島顧問に対し表彰状を読み上げる加藤会長。如水会館で

 (公社)日中友好協会は今年の日中平和友好条約締結35周年を記念し、35年以上の永年会員を表彰した。これに伴い6月17日、第3回定時総会閉会後に表彰式・懇親会を開催。被表彰者約500人のうち、約50人が出席した。駐日中国大使館からは、程永華大使、汪婉参事官(大使夫人)らが駆けつけ、役員、会員とともに被表彰者を祝った。

 表彰式では、被表彰者を代表して古島琴子・協会顧問(前理事、NPO東京都日中所属)があいさつを行った。その後、加藤紘一会長から表彰状と記念品が贈られた。

 古島顧問はあいさつで「35年前、日中が平和友好条約を結ぶために市民に署名を求める活動をした。当時は中国と旧ソ連が対立しており、日本とソ連の対立を懸念する市民に署名を断られたりもした」と友好活動の思い出の一端を回想した。そのうえで、「平和友好条約の精神に基づいて日中両国はこれからも協力して発展してほしい」と願いを込めて締めくくった。

 程大使は被表彰者に対し「お祝いと同時に中国大使として感謝したい」と述べ、「中日国交正常化から41年。日中友好協会会員の皆さまの一貫した努力のおかげで今の大きな成果がある」と称賛した。

 井出正一副会長の乾杯の発声で懇親会が始まると、被表彰者たちは友好活動の思い出話、苦労話に花を咲かせた。また、程大使、汪参事官を囲んでの記念撮影も行われた。

協会、第7・8回定例理事会開く 財政面の対応措置など討議

 協会は6月7日、17日の両日、東京で第7回と第8回の定例理事会をそれぞれ開いた。


第7回定例理事会

 衆議院第二議員会館で開催。理事20人が出席し、大薮二朗常務理事が議長を務めた。

 議事に先立ち、村岡久平理事長が病気で入院したため、西堀正司常務理事が理事長代行を務めることが報告された。

 また、3月に設置した財政(2)・組織(1)・事業(1)・広報(3)の各委員会から、進捗状況が報告された(カッコ内の数字は6月30日までに実施された各委員会の回数)。

 議事では、主に2012年度の事業・活動報告および決算報告を討議し、承認された。財政面の問題が協会活動に影響を及ぼしているため、早急で適切な対応・措置が必要であることを確認した。


第8回定例理事会

 如水会館で開催。理事17人と監事1人が出席し、岡﨑温常務理事が議長を務めた。同日の第3回定時総会に先立って開かれた。

 加藤会長は冒頭のあいさつで「日本政府は(日中関係の)難局打開の糸口が見えてないようだ。協会が何とか知恵を出して関係改善へ向かわせなければならない」と述べた。

 議事では「日中関係再構築に向けたアピール」案などが承認された。また、理事の委員会所属について話し合われ、各理事が最低一つ以上の委員会に所属することが決まり、それぞれが担当する委員会を確認し合った。

 第8回定例理事会の出席者は次のとおり。

 (理事)加藤紘一 井出正一 酒井哲夫 橋本逸男 西堀正司 岡﨑温 大薮二朗 小野寺喜一郎 髙野倉和央 揚原安麿 上島保則 木村良夫佐藤洋一 蘓武多四郎 髙倉秀志 古本英之 松丸勝二
 (監事)田邊恵三

協会全国女性委員会が総会 2014年の設立30周年行事を検討
発言する本田氏 発言する本田氏

 (公社)日中友好協会全国女性委員会は6月18日、東京・港区の中華料理店・新橋亭で総会と懇親会を開いた。約40人が出席し、今期の活動と財政問題を論じた。協会から来賓として小野寺喜一郎常務理事が出席した。

 女性委員会は来年設立30周年を迎える。議事では、財政が厳しい中、記念行事の具体化が重要議案となり、まず岩木みどり委員長が県協会・各地域ブロックとの共催案などを提示した。これに対し、「メンバーが顔を合わせる機会・場所の確保が重要」などの意見が出され、埼玉県の本田幸子氏の提案で、開催場所は埼玉県川越市にすることが満場の拍手の中決定した。

 財政・組織問題では、財源と協会との関係が争点となり、女性委員会には協会定時総会への出席権がないことなどが指摘された。また役員の選任も行われ、村山ひとみ氏に代わって、島津美智子氏が副委員長に就任。さらに本田幸子、弦間泉の両氏を新たに副委員長に選任した。

 懇親会では来賓の駐日中国大使館の汪婉友好交流部参事官、呉東富新橋亭オーナーらを囲んで和やかに歓談した。各地域ごとに普段の活動を紹介する時間も設けられ、出席者はお互いの活動に対する質問などをきっかけに、親睦を深めた。

日中友好都市40周年シンポジウム 北京で中日友好協会など開催

 中国人民対外友好協会と中日友好協会は6月20日、北京で中日友好都市誕生40周年を記念するシンポジウムを共同で開催した。

 中国の省・市の外事弁公室や対外友好協会の責任者、日本の自治体の駐中国事務所の代表ら約100人が参加した。参加者は、神戸市と天津市が1973年に日中間で最初の友好都市を締結して以来の40年の歩みを回顧し、その成果や問題点などを議論した。

 井頓泉中国人民対外友好協会・中日友好協会副会長は「中日間の友好都市交流は各方面で積極的に行われ、両国関係の健全かつ安定した発展に重要な役割を果たしてきた」と高く評価。一方、王秀雲・中日友好協会副会長は、友好都市交流についての細かい分析結果を発表し、「補完性、潜在力が高い」などの長所や「具体的な交流を欠く」などの問題点を指摘した。

九州ブロック会議開催 積極的な留学生・帰国者支援を目指す
九州ブロック会議の模様 九州ブロック会議の模様

 2013年度九州ブロック会議が6月1日、鹿児島市のホテルで開かれた。鹿児島・大分・熊本・佐賀・宮崎・福岡の各県協会役員ら14人が出席した。

 来賓として駐福岡中国総領事館から李天然総領事と劉光耀領事が、(公社)日中友好協会から大薮二朗常務理事が出席。議長は、鹿児島県日中友好協会の海江田順三郎会長が務めた。

 議事では各県協会が、昨今の日中関係により、会員数の維持や会費徴収などの運営面で少なからず影響を受けていることを報告。民間交流の重要性が提言され、留学生や中国帰国者に対するサポートなど、積極的な取り組みが方向づけられた。

 会議後に開かれた懇親会には鹿児島県日中の会員らも出席。翌日はゴルフ組と観光組に分かれて行動し、参加者は親睦を深めた。

 なお、次年度の担当は宮崎県に決まった。

関西ブロック協議会 小田眞弘氏が代表委員に

 2013年度関西ブロック協議会が5月29日、NPO大阪府日中友好協会の会議室で開かれた。大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良・和歌山の2府4県協会役員ら13人が出席し、(公社)日中友好協会のブロック推薦理事などを討議した。

 まず、林昭嘉・NPO大阪府日中理事長(当時)の理事辞任に伴い、小田眞弘氏を新たに推薦することを決めた。小田氏はさらに、同ブロック協議会の代表委員も務める。小田氏は25日に開かれたNPO大阪府日中の総会で、林氏に代わって新たに理事長に就任した。

 このほか、関西ブロック協議会主催で7月に実施するバスツアー「平山郁夫シルクロード美術館を訪ねる旅」や、来年に大阪で開催が予定されている「第14回日中友好交流会議」の準備などを協議した。また、各府県協会が活動報告を行った。

NPO香川県日中が定期総会と講演会

 NPO香川県日中友好協会(藤井賢会長)は5月26日、高松市のマツノイパレスで第4回定期総会および講演会を開いた。約40人が出席し、諸事情により欠席した(公社)日中友好協会の村岡久平理事長に代わり髙野倉和央常務理事兼事務局長が出席し、講演を行った。

 議事では今年度の活動計画として、中国人実習生の受け入れや永住帰国者の支援など、草の根交流活動の継続を確認。また、県内の教育機関に対し、講座や中国語教室を実施し、中国への理解を広めていく方針が決まった。

 講演会では髙野倉常務理事が、日中友好協会の歴史を振り返り「困難な時期だが日中友好促進のために力を尽くしましょう」と呼びかけ、最後に「市民に感動を与える活動を目指しましょう」と締めくくった。

 その後開かれた懇親会には、孔多孜(コンドズ)・玉素甫(ユスフ)・駐大阪中国総領事館副総領事ら来賓が出席し、盛会となった。

四川省地震救済義援金を手渡す―福岡県日中

 福岡県日中友好協会(松本龍会長)は5月8日、福岡市の国際ホールで2013年度定期総会を開いた。李天然・駐福岡中国総領事館総領事ら来賓を含む40人が出席した。

 冒頭のあいさつで松本会長は、4月に四川省雅安市蘆山県で起きた大地震についてふれ「相手に何をしてもらえるかではなく、相手のために何ができるかが大切」と、原点に返った交流の姿勢を強調。その上で、李総領事に被災地への義援金を手渡した。

 続いて李総領事が「日中関係が厳しい局面にある今こそ、草の根交流を深め、友好の絆を強めることが重要だ」とあいさつした。

 議事では今年度の活動計画として、地区協会が十分に活動できるよう資金面で支援することや、今年の日中平和友好条約締結35周年を記念した訪中団の結成、さらに今年オープンした長野県阿智村の満蒙開拓平和記念館へのツアーなどが提案され可決された。

静岡県日中が総会、委員会設置で活性化図る

 静岡県日中友好協会は5月25日、静岡市内で第52回定期総会を開いた。駐日中国大使館の汪婉参事官や国会議員ら来賓を含む71人が出席した。役員改選が行われ、副会長の伊藤正彦(=同県沼津市日中会長、市議会議員)氏が新たに会長に就任し、渥美泰一会長は相談役に就任した。

 冒頭のあいさつで渥美会長は、中国での緑化活動や浙江省青少年民族芸術団の公演受け入れなど、協会の「柱事業」を継続していく姿勢をアピールした。

 活動計画では従来の事業が承認されたほか、県日中運営改革委員会を設置し、財政難や役員構成を検討、協会の立て直しを図ることが決まった。

 伊藤会長は就任のあいさつに臨み「まず協会が継続してきた事業を学びたい。そして、中国での人脈を築きたい」と抱負を述べた。

 総会後は交流会が開かれ、汪婉参事官が講話を実施。昨今の日中情勢についてふれ、「これまで通り協会が中心となって民間交流を進めてほしい」と期待を寄せた。

遼寧省中日友好協会と協定締結―石川県日中

 石川県日中友好協会(古賀克己会長)の役員6人が5月22日、遼寧省中日友好協会(同省瀋陽市、陳鉄城会長)を訪問し、意見交換および両協会間の友好交流協定締結の調印を行った。

 石川県では4市町が遼寧省内の都市と交流を持っている。同日中では都市間交流をさらに広げるため、協定締結を決定した。

 調印式には立会人として、石川県出身の駐瀋陽日本総領事館の田尻和宏総領事が出席した。協定では相互の訪問団派遣をはじめ、経済・教育・環境など日常生活に深く関わる分野での交流を促進することで合意。古賀会長は「政治的に難しい局面ではあるが、民間交流は進めていかなければならない」と強調した。

 また、7月に金沢市で同省大連市の経済団体による「大連商談会」の開催が決定。昨年4月に続く2回目で、現在、同日中などの団体が調整を進めている。一方で、秋には大連市で「金沢商談会」開催の計画があるなど、昨今の日中情勢で停滞している県内企業と中国の経済交流の活性化が期待される。

佐賀県日中が総会、篠塚周城・県会議員を新会長に

 佐賀県日中友好協会は5月18日、佐賀市立図書館で、第52回定期大会を開いた。県内地区協会の代表者のほか、李天然・駐福岡中国総領事館総領事ら来賓を含む51人が出席した。

 冒頭のあいさつで堤清行理事長は、昨年10月に県日中が開いた「日中友好の集い」を紹介。当日は、尖閣問題の影響が心配されたが、同総領事館の霍穎副総領事の講演を得て例年以上の人数が参加し、メディアに大きく報道された。堤理事長はそのことについてふれ「こんな時こそ民間交流が大切だ」と述べた。

 議事では、本年度の方針として、会員数の減少傾向を踏まえ、地域の国際交流団体などと連携を深め、協会の活動を広めていくことを確認した。また、役員改選が行われ、一昨年の西村正俊・前会長逝去以来不在だった会長に、県議会議員で元議長の篠塚周城氏が新たに就任した。

 篠塚会長は就任のあいさつにあたり、先般訪問した遼寧省の瀋陽および大連と佐賀県との交流に期待して、「会員の皆さんと協力して日中友好の一層の進展のために尽くしたい」と決意を語った。

法人格取得後、初の総会―(一社)神奈川県日中

 (一社)神奈川県日中友好協会(牧内良平会長)は5月28日、横浜市内のテレビ神奈川会議室で、今年4月に「一般社団法人」の法人格を取得した後、初の総会を開いた。委任状を含む151人が出席した。

 開会にあたり牧内会長は、「日中関係が大変な時、今こそ、民間交流が大切。会員や関係団体の協力を得ながら、日中交流を進めたい」とあいさつした。

 議事では第1回総会開催にあたり、理事役員らの選任や規約の制定が行われ、会長代行に齋藤準一副会長が選任された。また、会費の見直しでは、個人会員等の会費に(公社)日中友好協会の会報『日本と中国』の購読料を含めていたが、同紙が月刊化したことを受けて検討し、減額の調整案などが提案され、承認された。

 このほか、昨年で協会設立30周年を迎え、今年の新たなスタートを機に、協会設立から運営に長年携わり、大きく貢献した6人の役員らを表彰した。

「府民へのアピール」を採択―NPO大阪府日中

 NPO大阪府日中友好協会( 谷井昭雄会長)は5月25日、大阪市のホテルで第13回通常総会を開き、地域に密着した友好交流活動を積極的に推進することなどを盛り込んだ「府民へのアピール」を採択した。総会には孔多孜(コンドズ)・玉素甫(ユスフ)・駐大阪中国総領事館副総領事ら来賓を含む総勢350人が出席した。

 このアピールは、「民を以て官を促す」活動を展開し、昨今の厳しい日中関係を改善するために考案された。同日中では、広く会員や大阪在住の中国人、府市、中国の関係機関などに発信していく。

 事業計画では、来年大阪で開催される第14回日中友好交流会議の準備などに重点を置くことを確認。さらに、文化委員会を再び設立し、「文化茶話会」を毎月開催することを決定した。

 また、役員改選も行われ、池田市日中友好協会の藤尾昭名誉会長が府日中名誉副会長に就任。さらに、小田眞弘氏が理事長兼副会長に就任した。

漢詩文を楽しむ読書会を開催―福井市日中

 福井県・福井市日中友好協会(江守康昌会長)は5月14日から、今年度の漢詩文を楽しむ読書会『楽天の会』を開講した。講師は仁愛大学中国語講師の前川幸雄氏。会は毎月第2・4火曜日に同日中の事務所で開催されている。28日の2回目には6人が集まり、漢文の味わいを楽しんだ。

 会は今年度で7年目。題材に使うのは中国の古典や歴史書で、今年度は宋代までの中国史をコンパクトにまとめた、日本でも人気の歴史書『十八史略』を使用している。全員で読んだ後、内容について参加者の自由な話し合いの時間もある。

 参加者からは「よく聞く故事の話もあり、だんだんおもしろくなってきた」などの感想が聞かれ、講師の前川氏は「『十八史略』には“諸子百家”や中国文学のことも出てくるので、話題豊富で読んでいて楽しい」と会の魅力を語った。

大連・飲食文化協会と協定結ぶ―福島市日中

 福島県・福島市日中友好協会(山田明生会長)は5月17日から20日まで、遼寧省大連市を訪問し、大連市西崗区中日飲食文化協会(于孝臣会長)との間で「友好交流協定書」に調印した。菅野幸美・常任理事を団長に12人が訪中した。

 同日中では、日中友好運動の一環として、大連市と交流を積み重ねてきた。政府機関との協定締結を目指していたが、昨今の日中情勢から難しいと判断し、民間レベルから始めようと、親交のあった同飲食文化協会と協定を結んだ。17日に開かれた歓迎宴で、山田・于両会長が協定書に調印。同区の商務局長らも出席し、締結を盛大に祝った。

 同日中は協定締結を機に、両市および両協会の友好往来を活発にし、経済・スポーツ・医療など多分野での交流促進を目指す。山田会長は「市民や会員のため、一歩一歩、確かな交流の場を作っていきたい」と意欲を述べた。

設立30周年総会、加藤会長招いて講演会―掛川市日中
加藤会長(中央)を囲む会員たち 加藤会長(中央)を囲む会員たち

 静岡県・掛川市日中友好協会は6月1日、市内のパレスホテル掛川で、設立30周年を記念して講演会と定期総会を開催した。講師は(公社)日本中国友好協会の加藤紘一会長にお願いした。加藤会長はご多忙の中を遠路駆けつけてくださった。

 講演会の来場者は会員が中心で、市民や県内の日中友好協会の方々も見られた。総数80余人、30周年にふさわしい講演会となった。

 加藤会長の講演は、「今、日中間はやや冷え込んでいるが、回復するにはそれほどの時間はかからないのではないか」という明るい将来の見通しを基調としていた。その意味で日本と中国の友好関係に心を寄せる参加者の多くが頷(うなず)いていた。今後の日中友好に期待を持つことができたのではないかと思う。

 また、中ソ国境紛争「1969年ウスリー川珍宝島事件」に触れ、武力紛争になりやすい尖閣問題では、「『中国をやってしまえ』とか『米軍を使え』などの声もあるが、日中間は戦争をしないし、やってはいけない。中国も関係改善を求めている。日中関係は、短期的に回復できるし、可能だと思う」と述べられた。

 加藤会長の日中友好にかける思いが終始感じられた講演であり、友好の大道の道筋を明確に示してくださった。(掛川市日中会員 加藤武司)

「満蒙開拓平和記念館」見学ツアーを実施
「戦争の悲惨さ次世代に伝えたい」―千葉県日中 寺沢専務理事(奥左2)とツアー参加者たち 寺沢専務理事(奥左2)とツアー参加者たち

 千葉県日中友好協会(早川恒夫会長)は5月18日から1泊2日で、長野県阿智村に今年4月に開館した満蒙開拓平和記念館視察バスツアーを実施した。吉田重一理事長をはじめ、会員13人が参加した。

 一行は18日9時に千葉を出発。15時ごろには記念館に到着し、寺沢秀文同館専務理事の案内で、1時間30分かけてじっくりと館内を回った。

 当時の映像、写真、開拓体験者の証言ビデオや手記を見た参加者からは「知らなかったことがたくさんあった」「こんな悲惨な思いをした人がいたこと、戦争は絶対してはいけないことを、次世代に伝えなければいけない」などの声が上がった。

 今後、県下の各地区協会でも、同記念館の訪問ツアーを企画することが提案された。

語り部から体験談を聞く―熊谷市日中

 埼玉県・熊谷市日中友好協会(渡辺是仁会長)は、6月2日〜3日、今年4月に長野県阿智村に開館した「満蒙開拓平和記念館」見学ツアーを実施した。

 3日の朝、参加者15人は記念館に到着。河原進館長、三沢亜紀事務局長、語り部の熊谷秋穂さんに迎えられ、心地よい木の香が漂う館内に入った。双方の代表者のあいさつと熊谷日中からの寄付金の贈呈が行われた後、館内の見学に移った。

 各コーナーの展示は、時間、空間を追って手際よくまとめられ、見学する者の立場に立った工夫が随所に施されていた。とりわけ、証言コーナーに設置された多くの体験証言は、文字の大きさや照明が読む人の目に優しく、読みやすいように配慮され、どんどん文章に引きこまれてしまった。予定した時間内では全部を読み切れないくらいであった。

 その後、セミナールームで、語り部の熊谷秋穂さんから実際に体験した満蒙開拓の話を伺い、改めてそのご苦労がしのばれ、戦争の悲惨さ、空しさが伝わってきた。未来を担う若い人々にこそぜひ訪れてほしい、そして知ってほしい記念館であると強く思った。

 行程、天候、共におおむね順調で、万緑の信濃路も満喫できた、すばらしい見学ツアーになった。(熊谷市日中会員 野中酉夫)