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ニュース2013年5月5日号のニュース

満蒙開拓平和記念館がオープン 長野・阿智村で開館式
完成した満蒙開拓平和記念館 完成した満蒙開拓平和記念館

 満蒙開拓の歴史を語り継ぐ拠点として建設された「満蒙開拓平和記念館」(以下、記念館)が長野県下伊那郡阿智村に完成し、4月24日に開館式が行われた。建設に向けた事業準備会で会長を務めた河原進・記念館館長(飯田日中友好協会会長)はあいさつで、「苦節とは言わないが足かけ8年。やっとここまでたどり着いた」と述べ、出席した関係者ら約150人とともにオープンを喜んだ。満蒙開拓に特化した記念館の開館は全国で初めてとなる。

 開館式は、雨が降りしきる中、記念館の駐車場にテントを張って行われた。

 主催者あいさつに立った河原館長は、「多くの方が『本当にできるのか』『いつになったらできるんだ』と心配されたが、ついに正夢となった。感慨深い」と率直な気持ちを言葉にして伝えた。

 来賓としてあいさつした阿部守一・長野県知事は、「(記念館開館を受けて)平和な社会をつくるための取り組みをしっかり進めることを決意したい」と述べた。また、記念館建設用地を無償貸与した阿智村の岡庭一雄村長は、「記念館が、満蒙開拓の真実を伝えることのみならず、日中友好はじめ新しい平和をつくる役割を果たすことを心から願っている」と述べた。このほか、本郷一彦・県議会議長、牧野光朗・南信州広域連合長も祝辞を述べ、(公社)日中友好協会および長野県日中友好協会を代表してあいさつした西堀正司・協会常務理事(県日中理事長)は、「きょうはゴールではなく出発。これから平和のシグナルを出し続けていく記念館に、長野県だけでなく、全国各界各層の大勢の人に訪れてほしい」と期待した。

 また開館式では、建設に携わった企業に対し感謝状が贈られたほか、元開拓団員の中島多鶴(たづる)さん(87) が、「満蒙開拓の歴史を後世に伝え残し、命ある限り平和を求めて歩み続けていくことを誓います」と、平和の誓いを読み上げた。

 報道関係者の姿も多く見られ、注目の大きさをうかがわせた。

 記念館は、2006年7月に飯田日中友好協会が定期大会で建設に向けた活動計画を採択したことに始まり、翌07年に事業準備会が発足した。全国約1400人からの寄付と、県や地元自治体などの公的補助を加えた総事業費1億2000万円で造られた。

北京で日中大気汚染セミナー開催 130人が意見交換

 中国での深刻な大気汚染を受け、北京で4月18日に「日中大気汚染セミナー」が開かれた。日中双方の研究者や自治体・企業関係者など約130人が参加し、環境協力を通じた大気汚染の改善策などを探った。中国環境保護省直属の「中日友好環境保全センター」などが主催した。

 セミナーでは、双方の研究者が基調講演を行ったほか、川崎市や四日市市、広東省などの自治体が、大気汚染対策への取り組みを紹介して情報交換を行った。さらに、TOTO㈱や日産自動車㈱などの企業は、環境保護に活用できる技術を紹介した。

 中国側の参加者からは、「環境問題では、技術、科学分野など協力するチャンスがたくさんあると思う。環境問題に国境はない」などの声が聞かれた。

 これに先立ち4月16日、同じく北京市内で東京都と北京市による環境協力に向けた意見交換会が行われた。

 双方の環境関連部署などから10人が集まって、環境課題や今後の技術交流、専門家の相互派遣などについて話し合った。

国貿促代表団が訪中、汪洋副主席と会見

 日本国際貿易促進協会(河野洋平会長)の訪中代表団69人が4月16日、北京の中南海で汪洋・中国副首相と会見した。

 汪副首相は、「中国政府は中日経済協力を非常に重視している」と強調し、「両国関係がどのようになっても、グローバリゼーションが進む現在、経済分野の交流を進めていかなければならない」と述べた。一方、河野会長が、交渉が始まった日中韓FTAに真剣に取り組む必要性を訴えると、汪副首相は「今まで以上に積極的に取り組み、早期に交渉の成果を出したい」と前向きな姿勢を示した。

 さらに汪副首相は、かつて高知県を訪問した時に知り合った人とのエピソードを紹介。「中日間で不愉快なことが起きても、真摯な関係は影響を受けることはない」と話し、政府間摩擦が民間交流に影響すべきではない、との見方を示した。

 同訪中代表団は4月14日から20日まで、北京と福建省を訪れた。

四川省・蘆山県でマグニチュード7.0の地震が発生

 4月20日午前8時2分頃、四川省雅安市蘆山県でマグニチュード(M)7.0の地震が発生した。死者は196人、けが人は13,484人に達してる(4月24日現在)。

 震源地は同省成都市の南西約110キロの山間部。地震や余震で土砂崩れが起きるなど道路が寸断されたため、救援活動は難航した。

 また、被災地は貧しい農村地域でレンガ造りの家屋が多く、ほとんどが倒壊。被災者の多くは仮設住宅で避難生活を送っているが、救援物資が不足するなど不満も出ている。

 20日午後には、李克強首相が被災地を訪れ、被災状況を詳しく視察した。李首相は「人命救助を第一」と声をかけ、救援活動の陣頭指揮をとった。汪洋副首相と楊晶・国務委員も同行した。

 こうした中、(公社)日中友好協会は北京の中日友好協会を通じて見舞いの意を伝えた。また、被災者に対する見舞いや生活支援のための義援金を会員はじめ広く日本の各界から受け付け、駐日中国大使館を通して被災地に届ける。

遼寧省対友協と協定締結めざす 石川県日中が総会

 石川県日中友好協会(古賀克己会長)は4月20日、県国際交流センターで2013年度拡大役員会(理事会および総会)を開いた。木島浩・県観光戦略推進部国際交流課長ら来賓を含む60人が出席した。

 総会では、本吉達也副会長が議長を務め、予算案や事業活動計画案を発表。主要事業として、県内の金沢、七尾、内灘、川北の4市町が遼寧省の都市と友好都市提携を結んでいることを踏まえ、同省人民対外友好協会と交流協定を締結する計画が承認された。同日中は5月に同省瀋陽市を訪れ、同対友協と覚書署名式を行い、より一層の交流促進を目指す。

 また、役員改選では、会長推薦として、平田嘉則、四月朔日松彦、郭静、文暁紅の各氏の理事就任が承認された。

 出席者はその後、同県石川七尾町日中友好協会(石川邦彦会長)が主催した、韓志強駐日中国大使館公使の講演会に出席した。

中国人留学生とつつじ花見会―久留米市日中
車座になって歓談する参加者たち 車座になって歓談する参加者たち

 福岡県久留米市日中友好協会(中嶋道生会長)は4月14日、市内の石橋文化センターの敷地内で、つつじ花見会を開いた。留学生と会員、中国語教室の生徒ら64人が参加した。駐福岡中国総領事館からも丁剣領事が出席した。

 会は、同協会が久留米大学、久留米ゼミナール日本語学科などの新入中国人留学生を歓迎して毎年開く恒例行事。今年は韓国からの留学生3人も加え、20人余りを迎えた。

 当日は晴天に恵まれ、花見にはもってこいの暖かな日に。参加者たちは、大きなブルーシートの上に20数人ずつのグループに分かれて弁当を広げ、満開のツツジの花に囲まれながら和やかに懇談した。中国語を勉強中の若い人たちが多く、会話も弾んだ。

 参加者からは、「中国語を使ういい機会になった。友達ができた」などの感想が聞かれた。

彦根市日中が春節交流会開く 手作り中華料理が人気
交流会であいさつする劉領事アタッシェ(右) 交流会であいさつする劉領事アタッシェ(右)

 滋賀県彦根市日中友好協会から、同協会が1月20日に市民会館で実施した、春節交流会の報告が届いた。にぎやかに盛り上がった会の様子を紹介する。

 春節を祝っての交流会は、同協会の恒例行事。今年は昨年を上回る、市内在住の中国人留学生と市民ら120人が参加。駐大阪中国総領事館からも劉馳領事アタッシェが出席した。

 会場に並んだ料理は全て中国人留学生が中心となり、協会員らと手作りしたもの。水餃子をはじめ、麻婆豆腐、青椒肉糸(チンジャオロースー)など7品を用意し、バイキング方式で提供した。参加者たちは自由に料理をほおばり、歓談に花を咲かせた。留学生や市民による琴や二胡の演奏も披露され、会場を盛り上げた。

 同協会では春節交流会のほか、毎月第3日曜日に日中友好サロンを開催。市内に暮らす中国人と日本人の交流の場としてだけでなく、中国人同士で友達を作ったり、生活上の悩みや問題を相談できる場となっている。

会員拡大を最重要事項に設定―函館日中が総会

 函館日中友好協会(東出隆司会長)は3月31日、函館市内の日本料理店で定期総会を開いた。12人が参加し、2012年度の活動報告と13年度の活動計画を審議した。

 同協会は12年度、春の周恩来写真展を皮切りに、市制90周年を祝う「はこだてグルメサーカス」での手作り餃子販売や、二胡コンサート開催など、精力的に活動を展開。総会では「忙しい日もあったが楽しかった」との意見の一方、活動を支える人手の確保が課題として指摘された。

 意見を踏まえ、今年度の活動計画審議では、会員の拡大・人手の確保を最重要事項に設定。中国語教室の受講生など、会員以外への呼びかけを積極的に進めることを決めた。

 その上で、今年度も開かれる「グルメサーカス」への出店や、新たな試みとして、料理教室など女性を中心に作るイベントの実施を目標に掲げた。

海老名市日中が中国文化講座を開講

 神奈川県海老名市日中友好協会(平岡幸雄会長)は、2013年度中国文学講座を開講した。今年度は講師に植田渥雄桜美林大学名誉教授(同大孔子学院教授)を迎え、『論語に学ぶ〈礼〉の心』をテーマに5回開催する。

 同講座は、海老名市在住の中国人歌手崔宗宝さんを中心とした「崔宗宝と唄う会」メンバーや同協会員、双方に所属する人たちから上がった「もっと中国について勉強しよう」との声に応えて03年に開講。桜美林大学孔子学院の協力の下、これまでに唐詩、三国志、水滸伝などを取り上げ、市民が中国の古典に触れる場となってきた。「政治や日中関係の問題も扱っては」との意見もあるが、「まずは文化の理解が大切」という方針の下、古典文学を中心に活動を続けている。

 4月22日に、市総合福祉会館で開かれた1回目には、会員や市民ら27人が集まり、講義に耳を傾けた。

 同日、植田名誉教授は、孔子の生きた春秋時代について説明。政治・人心共に乱れた時代に礼の思想が生まれた意義と、それが現代にも生きていることを話し、礼にまつわる孔子の言葉を紹介した。

今年度の講座は次の通り
2回目:6月25日 礼と〈和〉…和して同ぜず
3回目:9月24日 礼と〈仁〉〈知〉…人間らしく生きる
4回目:11月26日 礼と〈孝〉…孝行の意味
5回目:14年2月24日 礼と〈政〉…信なくんば立たず

「彩雲基金」スピーチコンテスト 湘南日中が昆明で開く

 神奈川県湘南日中友好協会( 柳田秀憲会長)は4月6日、雲南省の昆明で「彩雲基金」日本語スピーチコンテスト( 以下、大会)を実施した。同日中会員ら17人が4月3日から11日まで昆明を訪問し、大会は訪問中の活動の一環として行われた。

 彩雲基金は昆明の日本語学習者を支援する活動で、毎年現地で大会を実施し、成績優秀者を日本に招待している。今回は雲南大学滇池学院で実施し、昆明の8大学から学生16人が出場。会場には約400人の参観者が集まった。

 出場者は全員共通の「希望」のほか、当日に発表される「男と女」や「都会と田舎」などの対義語の中から1つのテーマを選択してスピーチした。審査の結果、雲南大学の楊鴻維さんと胡雪さんがそれぞれ優勝・準優勝に輝き、7月の来日が決定。楊さんは同日中に「こうした大会に参加することこそ、中日友好への貢献だ」との感想文を寄せた。

 その後、同日中の一行は昆明市副市長の表敬訪問や華道交流を実施。さらに同省西双版納(シーサンパンナ)旅を楽しんだ。

恒例「餃子の会」開く 福岡県中国残留婦人交流の会

 福岡県中国残留婦人交流の会(播磨昭吉会長)は4月7日、同県福岡市の婦人会館アイレフで毎年恒例の「餃子の会」を実施した。同日開かれた第24回総会後の実施で、同市日中友好協会(中村元気会長)と共催した。

 当日は会員のほか、東京在住の永住帰国者夫婦や駐福岡中国総領事館の張馳領事夫妻ら総勢36人が参加。総会後、参加者は5つのテーブルに分かれ餃子作りをスタート。具材には肉とエビやホタテなどの魚介類を用い、カットや皮をこねる作業など、全て手作りで行った。

 餃子作りは和やかに進行。日本人が作った大小不揃いの餃子に対し、中国人の餃子はきれいに整っていて、日本人は彼らの腕前に感心した。テーブルごとに作り方も手順も異なり、参加者は出来上がった餃子の味比べを楽しんだ。

 播磨会長は「年に一度だが永住帰国者たちの笑顔を見ることができてうれしい。会をずっと続けて行きたい」と話した。

【訃報】 田畑金光さんが死去 (公社)日中友好協会名誉副会長

 (公社)日中友好協会名誉副会長で福島県日中友好協会・いわき市日中友好協会名誉会長の田畑金光さんが、4月22日、病気のため亡くなった。99歳。葬儀は26日、いわき市内で行われた。

 田畑さんは衆・参両議員を経て、1974年からいわき市長を3期務めた。83年に同市日中会長、86年に県日中会長に就任。いわき市―撫順市友好都市締結をはじめ日中交流の発展に尽力し、中国の若手技術者育成を目指した日中建設技術友好協会の創設、中国人殉難烈士慰霊碑の建立、南京城壁保存修復運動など、友好活動に多大な貢献をした。

 会長退任後は両協会の名誉会長に就任。95年から(公社)日中友好協会副会長、2000年から同名誉副会長を務めた。