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ニュース2013年 4月25日号のニュース

日中の大使館・総領事館が相次いで“交流イベント”

 「相手国に対する理解を深めてほしい」。日中の大使館や総領事館が相次いで日中交流イベントを実施している。駐長崎中国総領事館は施設を開放し、地元住民を招いて同館内に咲く満開の桜を一緒に楽しむ「観桜会」を開いた。一方、北京の日本国大使館は剣道を通じた交流イベントを、在上海日本国総領事館は日本の魅力を伝える「桜祭り」をそれぞれ催した。「相互理解」の促進に全力で取り組んでいる。


駐長崎総領事館―館内を特別開放し観桜会 満開の桜をバックに披露された中国獅子舞。3月30日、駐長崎中国総領事館で 満開の桜をバックに披露された中国獅子舞。3月30日、駐長崎中国総領事館で

 駐長崎中国総領事館が地元住民を招いて観桜会を開くのは、今回が初めて。同館の敷地内にはソメイヨシノやシダレザクラなど8本の桜がある。今年も満開となった桜を見て、李文亮総領事は「すばらしい桜をスタッフで独り占めするのはよくない。地域の皆さんにも一緒に楽しんでほしい」と思い、同館を特別に開放することを決めたという。

 観桜会は3月30日に行われ、会場には、中村法道・長崎県知事ら来賓を含む地元住民約350人が訪れた。

 李総領事はあいさつで、「中日関係は良い状態とは言えないが、こういう時こそやるべきだと思った。皆さんと相互理解のためにさらに努力したい」と述べ、日中関係改善への思いを込めた観桜会であることも強調した。

 その後は、満開の桜をバックに、中国獅子舞や変面、曲芸など、多彩なステージが披露され、集まった人たちは終始和やかな雰囲気のなか、歓談した。

 参加した地元住民からは、「毎年続けてほしい」「こんなにきれいな桜があるとは。普段はのぞけないので驚いた」「日中関係は冷え込んでいるが、こうしたイベントで交流を深めるのは良いことだと思う」などの感想が聞かれた。


在中国日本国大使館―剣道体験イベントに中国人200人

 在中国日本国大使館は3月30日、日本の武道「剣道」を紹介する交流イベントを同館内のホールで実施、会場には中国人約200人が集まった。

 まず北京在住の日本人の剣道同好会の人たちが、礼儀を重んじる剣道の精神やルールなどを実演を交えながら紹介。その後は体験の時間が設けられ、中国人の参加者たちは防具を着け、竹刀を振り下ろして新聞紙を割くなど剣道にふれた。会場からは拍手や歓声が上がった。

 中国では、一般の人が実際に剣道を体験する機会は少なく、アニメや映画などを通じて知られている。参加した女性は、「剣道がどういうものかよく分かった。おもしろかった」と話した。

 北京では、昨年9月に尖閣問題で日中関係が冷え込んでから、日本文化を楽しんだり、紹介したりする催しが実施しにくくなっている。同大使館では、イベント実施のために会場を提供したり、自ら開催して相互理解を促している。


在上海総領事館―「桜祭り」開催し、日本の魅力PR

 在上海日本総領事館などは3月27日、日中平和友好条約締結35周年を記念し、上海市内のホテルで「桜祭りin上海2013」を開催した。日本の自治体や日系企業など約70の団体が出展し、日本の観光や食をPR。訪れた約1500人に日本の魅力を伝えた。

 同イベントの目的は日本文化の紹介を通じ、日本に関心を持ってもらうこと。また、ブースを出した地方自治体にとっては、中国人観光客の増加につなげたい考えもある。

 会期は1日のみで、当日は、華道・茶道の実演やマグロの解体ショー、和服のファッションショーなどが行われ、会場は終始にぎわいをみせた。

 泉裕泰総領事は「国民一人ひとりの交流の種が、国と国の関係を成していくことを願っている」と述べ、日中の市民交流・相互理解の発展を期待した。

中国の1~3月GDP 伸び率7.7%で減速

 中国国家統計局は4月15日、2013年1〜3月までの第1四半期のGDP(国内総生産)の伸び率が、前年同期に比べ7.7%増加したと発表した。

 この結果、GDPの伸び率は12年の第4四半期に比べて0.2ポイント縮小し、8.0%程度の市場の予想に反して前の期を下回った。公共投資などが増加し、高い水準をキープしていることや、東南アジア向けなど好調な輸出の伸びを受け、景気の回復が予想されていたが、減速した。

 中国政府は減速の理由として、消費の鈍化をあげた。党の新指導部が反腐敗運動に伴い倹約を徹底させたことで、高級料理店など飲食業分野での売り上げが大幅に減少、贈答品などの需要の落ち込みも影響した。消費の伸び率は、12年の水準に達しなかった。

 しかし、3月に開かれた全国人民代表大会(全人代=国会に相当)で、政府はゆるやかな安定成長を目指す方針をかかげている。今年の経済成長率の年間目標も前年と同じ7.5%に据え置いており、今回はそれを上回った結果である。比較的高い水準での成長が続いていると言える。

中国青海省地震から3年、復興作業は年内完了の見込み

 中国青海省・玉樹チベット族自治州の玉樹県でマグニチュード7.1の地震が起きてから4月14日で3年となった。

 県政府が置かれる結古鎮の寺院では、同日に被災者による追悼法会が行われた。チベット自治区、甘粛省、青海省などから僧侶約1000人が参加した。

 さらに、地元当局による「青海地震3周年記念」の震災復興に関する記者会見も行われ、復興作業が年内までに全面的に完了することが発表された。

 会見によると、すでに40638棟の住宅が再建されており、完工率は94.9%に上るという。住宅などの建設工事は6月末に終了し、インフラ施設や公共サービス施設の建設は9月末に完了する。また、その頃には、結古鎮の都市機能も正常に回復する予定であることが明かされた。

中国13の省・市・自治区で最低賃金基準引き上げ

 上海、天津、山西などの中国13の1級行政区(省・自治区・直轄市)で、最低賃金基準が今年に入って引き上げられた。その中で上海市は、4月1日から月額の最低賃金を1450元から1620元(約2万5500円、1元=約16円)に引き上げ、3月に月額1600元に引き上げた広東省深圳市を上回り、全国トップとなった。

 最低賃金基準の引き上げにより、低所得者は恩恵を受けることになる。しかし、一方で企業は、これに加えて従業員の年金や社会保険費なども支払う必要があり、人件費負担が増すことになる。

総会で財政面の改善を討議、熊本県日中

 熊本県日中友好協会(重岡和信会長)は2月24日、熊本市民会館で第43回定期総会を開いた。柏木明・熊本県日中協会会長ら来賓を含む22人が出席した。

 冒頭、重岡会長が「昨今、日中関係は厳しい情勢だが、頑張っていこう」と挨拶した。

 総会では会員の梶田健好氏が議長を務めた。昨年度の活動および決算が報告され、厳しい財政状況などに関する質疑応答が行われた。それを踏まえ今年度の活動方針としては、財政状況の改善に寄与する活動や、会員数拡大につながる活動の考案、関係諸団体との協力体制の強化などが討議された。

 さらに、役員改選も行われ、理事に真殿仁美氏が就任した。

 総会後に開かれた懇親会には、王冬・駐福岡中国総領事館副領事を含む19人が出席。歓談し親交を深めた。

栃木県日中の会員が中国画展開く

 栃木県日中友好協会の会員2人が描いた中国の町並みなどを展示した「中国スケッチ画二人展」が2月28日から3月3日まで、同県宇都宮市の表参道スクエアで開かれた。延べ約300人が訪れた。

 同日中では昨夏、中国の東北地方への旅行を実施し、ハルビンや長春、大連などを訪れた。その際、スケッチを愛する会員の小林秀郎さんが、豊田比佐夫事務局長を誘い、中国の町並みをスケッチ。2人は、高層ビルが立ち並ぶ現代の東北地方に残る、かつて日本が建てた旧大和ホテル(現・大連賓館)など、郷愁を誘う中国の景観を描いた。

 その後、スケッチや写真を元に、小林さんは水彩画に、豊田事務局長は油絵に仕上げ、2人で40点余りを出展した。

 豊田事務局長は「年配の参観者が『懐かしい』と喜んでくれてうれしい。第二弾も考えている」と話した。

訪中団や映画鑑賞会などの活動計画を決定、青森県日中

 青森県日中友好協会(石田憲久会長)は3月23日、青森市内のアラスカ会館で2013年定期総会を開いた。37人が出席し、今年度の活動方針などを審議した。県知事代理の小山宏県観光国際戦略局国際経済課長、東和生県国際交流協会常務理事などが来賓として出席した。

 石田会長はあいさつで、昨年11月に湯本淵駐日中国大使館公使参事官を招いて講演会を開催したことを紹介。「民間交流の推進を継続することで、問題の解決と関係改善の一助になればよいと思う」と話した。

 続いてあいさつした小山課長は、県知事の祝辞を代読し、中国進出を目指す県内企業の支援推進など県の取り組みを紹介した。

 議事では、13年の事業として日中平和友好条約35周年を記念した訪中や映画観賞会の開催、中国語講座・日本語講座の開講などが審議され、承認された。

当面は訪中団を重視した活動を意識、福岡・筑紫地区日中

 福岡県筑紫地区日中友好協会(関岡俊実会長)は4月7日、同県大野城市の大野城まどかぴあで第32回定期総会を開いた。井本宗司大野城市長や井上順吾県議会議員ら来賓を含む約20人が出席した。

 冒頭の挨拶で関岡会長は、「政治の高い壁が両国の国民の前を遮るのは、昨年に限ったことではない。今は多難な時代にあるが、改めてわれわれの前向きな友好活動を広めていくことが大切だと痛感している」と述べた。

 議事では、内海義彦事務局長が今年度の事業計画案を提起。活動方針を見直し、当面は訪中団の派遣と、駐福岡中国総領事館員との交流会を重視することなどが話し合われた。また、役員改選が行われ、高原強義氏が新たに理事に就任した。

 運営の見直しで、同日中は総会後に恒例であった「中国映画会」を今年は中止。しかし、会員からは継続を願う意見が出た。

“友好の花”育つ、大使館で観桜会、長野・松本日中
大使館で観桜会

 長野県松本日中友好協会(相澤孝夫会長)は4月5日、東京都港区の駐日中国大使館で観桜会を開いた。日本側からは同日中の相澤会長夫妻や西田節夫理事長、村岡久平(公社)日中友好協会理事長、若林健太外務大臣政務官らが出席。大使館からは程永華大使、韓志強公使、張成慶参事官、孫美嬌参事官らが出席した。

 同日中は昨年の4月5日、日中国交正常化40周年と同日中創立30周年を記念して、大使館庭園にシダレザクラと藤の花を植樹。さらに、記念碑を建立し、引渡し式典を実施した。シダレザクラは長寿、藤は花言葉で「歓迎」を表すことから、大使館での植樹には「日中の長久の友好」の願いが込められている。

 その後、尖閣諸島を巡る問題の影響で日中関係が悪化。同日中は改善を願い、式典からちょうど1年経つ同日、観桜会を計画した。

 観桜会で、程大使は「日中友好の花が育ってくれてうれしい」と挨拶。皆で昨年と同様に記念撮影を行った(写真)。その後は、韓公使主催の歓迎会が開かれ和やかに懇談した。

浙江省代表団が来日、静岡県日中

 静岡県日中友好協会(渥美泰一会長)は4月8日、静岡市の東海軒会館で友好県省である浙江省の代表団(団長=陸国灝・同省外事弁公室副主任)の5人を迎え昼食会を開いた。渥美会長をはじめ同日中会員ら11人が出席した。

 浙江省は昨年、静岡県と友好県省提携から30周年を迎え、同省杭州市で記念式典を実施。静岡から同日中を含むさまざまな団体が訪中した。

 浙江省代表団は今回、静岡県などの記念式典への協力に応えるべく県庁に川勝平太知事を表敬訪問。その後、同日中主催の昼食会に出席した。

 昼食会で渥美会長は、尖閣問題の影響で中止された昨年の同省青少年民族芸術団の日本公演についてふれ「今年はぜひ成功させてほしい」と切望した。

 それを受け陸団長は「記念式典では両都市の絆の強さが示された。『民を以って官を促す』運動をさらに拡大しよう」と応えた。

 出席者同士はお互い古くから親交があり、昔話や共通の知人たちの話に花を咲かせた。

春の交流会、イチゴ狩り楽しむ、さいたま市大宮日中

 埼玉県さいたま市大宮日中友好協会(秦哲美会長)は4月14日、毎年恒例の春の交流会を実施した。イチゴ狩りと温泉を楽しむツアーに、会員やその知人、同日中中国語教室の講師や生徒ら総勢23人が参加した。

 同日中では毎年、春にイチゴ狩り、秋にリンゴ狩りを実施し、会員間の交流を図っている。当日、一行はバスで同県秩父市の八木観光農園を目指し出発。天気が良く、中国語の授業の話題などで盛り上がり、参加者は和気あいあいと過ごした。

 農園には、よく育った甘くて大きな「とちおとめ」や「やよいひめ」などのイチゴが実っていて、参加者は大喜び。頬張(ほおば)ると「おいしい」と言ってはたくさん摘み取っていた。

 その後、一行は温泉を堪能。シダレザクラで有名な同市の清雲寺を訪れ帰途についた。

最近ブームの“歌声喫茶”で交流会、北上市日中

 岩手県北上市日中友好協会(平野牧郎会長)は4月7日、市内の黒沢尻西交流センターで「歌声喫茶交流会」を開いた。市内に暮らす中国人と会員らが半数ずつ、合わせて20人が参加し、歌とおしゃべりのひと時を楽しんだ。

 同協会にとって、歌声喫茶での交流は初めての試み。今まで市内に暮らす中国人らと水餃子を食べる交流会などを開いてきたが、どうしても話の輪が中国人同士・日本人同士に分かれてしまう傾向があったという。そこで一緒に盛り上がれるイベントを目指し、最近ブームになっている歌声喫茶に注目。交流会の開催を決めた。

 当日は茶や菓子が用意され、参加者たちはおしゃべりを交えながら、日本の歌を中心に約20曲を一緒に歌った。「お腹から声を出すのは気持ちいい。歌を通して和やかな一体感も生まれた」という主催者は、「今回は日本の歌が多かったので、今度は中国の歌を教えてもらいながら一緒に歌うといいと思った」と、次回開催に向けての意欲を語った。

中国人研修生らと懇親会、河北地区日中

 石川県河北地区日中友好協会(前崎隆夫会長)は3月22日、同県内灘町役場の町民ホールで会員同士の懇親会を開いた。36人が参加し、和気あいあいとした雰囲気の中、食事と音楽を楽しんだ。

 同協会では例年、会員の親睦のために春節近くに懇親会を開いてきたが、今年は都合がつかず3月に。会員のほか、同県の金沢医科大学の中国人研修生8人も参加した。

 文暁紅中国東方航空金沢支店長の講演の後に始まった懇親会では、同県羽咋市日中のイベントなどでも活躍する地元の歌手・椿れいさんがテレサ・テンの歌やオリジナル曲を披露。また前崎会長の孫でアーティストの前崎千寿さんもオリジナル曲を披露し、会場を盛り上げた。

「中国ふるさと紹介」開催、中国事情を学ぶ、埼玉・鴻巣市日中
DVDに合わせて解説する周さん(右) DVDに合わせて解説する周さん(右)

 埼玉県鴻巣市日中友好協会( 臼田誠躬会長)は3月24日、市中央公民館で、在日の中国人に故郷を紹介してもらう講演会「中国ふるさと紹介」を開いた。22人が参加し、最近の中国の結婚事情や、春節の過ごし方などについて、講師の話に耳を傾けた。

 2回目となる今回、講師を務めたのは、同協会の会員で上海市出身の周玲娟さん。前半は上海市のある新郎・新婦の結婚式の1日を映したDVDを使って上海の結婚式の習慣などを解説し、後半は上海の正月の食べ物、新年の迎え方などについて話した。

 周さんは日本より遥かに多くの人が集まるにぎやかな結婚披露宴の様子や、結婚に当たって新居と車を用意しなければならない新郎の苦労などを紹介。参加者たちは、日中の習慣の意外な違いに驚きつつ、中国への理解を深めた。