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ニュース2013年 4月15日号のニュース

“経済協力”で関係改善探る、日中経済協会代表団が訪中

 「経済協力」を足がかりに日中関係改善を探る。(一財)日中経済協会の代表団(団長・張富士夫会長=トヨタ自動車会長)が3月21日から23日まで北京を訪問し、李源潮・中国国家副主席ら政府要人と相次いで会談した。現地では、深刻化する中国の大気汚染の改善に向けた協力を提案。日本の環境技術の紹介などを通じて協力関係を築くことで、日中関係の修復につなげようとしている。

 同協会代表団は、日本の経済界のトップらで構成。米倉弘昌・経団連会長も参加した。

 北京では李源潮国家副主席、唐家璇・中日友好協会会長、陳健・商務次官らと会談。一行は、日中関係の改善や経済交流の重要性を訴えかけた。

 李国家副主席はこれに対し、「(尖閣問題で)両国関係が困難になった状態は双方にとって利益がなく、これでは共倒れになる。交渉で衝突を回避する道があるはずだ」と述べ、対話の姿勢を強調。さらに「難しい問題だが、解決できると信じている」と関係改善に意欲を示した。

 また、一行は各会談で、中国の大気汚染の改善のため、日本企業約500社で構成する「中国大気汚染改善協力ネットワーク」を構築し、環境技術を紹介したり、専門家を派遣したりする協力策を提案した。唐会長は「大気汚染問題では協力の余地が大きい」と応じ、陳健・商務次官は、「( 協力についての)具体的な実施策を考えたい。公害対策は日本が最も解決能力がある」と述べた。

 4月14日から20日までは日本国際貿易促進協会(河野洋平会長)の代表団が北京などを訪問する予定。今後、経済や環境などの分野を通じた日中協力が両国関係改善の糸口になるのか注目される。

「中日関係の重視は変わらない」 程永華・駐日中国大使が記者会見
記者会見する程永華大使(左)。3月29日 記者会見する程永華大使(左)。3月29日

 駐日中国大使館の程永華大使は3月29日、同館での記者会見に臨んだ。日中の記者約50人が出席した。本格的に始動した中国の新体制の対日政策方針などに注目が集まった。

 程大使は、同月に北京で開かれた全国人民代表大会(全人代)や中国人民政治協商会議を通じて決定した中国の新たな方針や目標などを説明、「今年は、昨年の18回党大会の精神を全面的に実行に移すスタートの年で、小康社会(わりあいゆとりのある社会)の実現に向け基礎を固める重要な年でもある」と述べた。

 習近平国家主席ら新指導部の対日政策については、「引き続き対日政策を重要視し、関係を発展させる方針に変わりはない。中日間で交わした4つの政治文書を踏まえ、戦略的互恵関係を推進していく」と述べた。また、日中関係の改善策については、「中国は、各レベルで日本と対話する用意がある」と前向きな姿勢を示した一方で、「最大の難関は『釣魚島』で避けては通れない。日本側が歴史と現実を直視し、実際の行動で問題の適切な解決方法を見いだし、両国関係を再び正常な軌道に戻すこと希望する」と述べた。

 5月に韓国で開催予定の「日中韓サミット」での日中首脳会談の実現については、「ハイレベルな対話を避けるつもりはないが、(それ以前に)実施に向けた準備づくりがまず必要だ」と述べた。

 また、元駐日大使の王毅新外相の就任について質問を受けた程大使は、「日本駐在時に日本の友人を幅広くつくって交流し、問題が起きても的確な対策を講じていた。経験を生かしてくれる」と期待感を示した。その一方で、「人が変わったから中国政府の対日政策が変わるというわけではない」とも述べた。

鳥インフルエンザ、感染の拡大防止に中国政府が全力対応

 中国東部で「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいることを受け、中国政府は感染の拡大防止に全力を上げている。

 4月8日時点での感染者は24人(うち死者7人)。中国政府は感染者が出た上海市、南京市、杭州市の都市で生きた鳥の取り引きを禁止したほか、関連市場に対し、厳格な防疫措置を取るよう要求した。同時に監視範囲も広げ、養鶏場のニワトリなどの家きん類が多数死んだ事例がないかの調査も進めている。感染源の特定を急ぐ。

 また、各地の衛生部門に対しては、患者の処置や予防の手引きを通知。H7N9型ウイルスの潜伏期間を最長7日間と定め、疑いのある患者の隔離や速やかな報告を求めた。

 一方、世界保健機関(WHO)との連携・協力も強化している。

 国家衛生計画生育委員会は4月3日、北京で中国駐在のWHO担当者と治療方法や予防策について意見交換を行った。中国側は、感染者状況などの情報公開の徹底を強調し、意思疎通を図っている。

講演会開催、神宮寺理事長が従軍体験を語る、山梨県日中

 山梨県の山梨平和ミュージアムで3月17日、「今、日中関係・交流を考える」と題した講演会が開かれた。県日中友好協会の神宮寺敬理事長と、昨年同ミュージアムが募集した論文「石橋湛山(たんざん)平和賞」優秀賞を受賞した中国人留学生の管浩然さん(山梨英和大学)が講演。約50人が集まり、県日中の会員や女性部会員も聴講に訪れた。

 神宮寺理事長は、自身の中国戦線への従軍体験を踏まえ、二度と戦争は起こしてはならないと強調。「尖閣問題は話し合いで解決すること。政府間の交流は厳しいが、地道な民間交流を続けていくことが大切」と話した。

 管さんは南京出身。周恩来と同じ江蘇省淮安市の大学で学び、周恩来や日中友好に尽力した政治家・石橋湛山に興味を持ち、その郷里山梨へ。現在は古事記など日本の古代文学・思想を研究している留学生だ。

 講演では、国交正常化に先立ち、日中友好の基礎を築いた石橋湛山と周恩来の功績を紹介。また、尖閣問題については「先人たちのような『和』の精神で話し合いを重ね、平和を愛する精神で乗り越えてほしい」と話した。

NPO東京都日中・北区日中が「漢詩親子教室」開催
中国語ゲームを楽しむ参加者と「李白先生」(右) 中国語ゲームを楽しむ参加者と「李白先生」(右)

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)は3月31日、北区の北とぴあで親子漢詩・中国語教室「教えて!李白先生」を開いた。北区日中友好協会との共催。小学生とその保護者2組が参加し、スタッフと一緒に中国語ゲームや漢詩かるたを楽しんだ。

 当日は、唐時代の役人の衣装をまとった「李白先生」が登場。参加者たちは、まず李白の『静夜思』の詩を通して、中国語の音に親しんだ。続いて「听懂了吗?(聞きとれましたか?)」「一祥/不一祥(同じ/違う)」などの簡単な中国語表現と、果物の名前を練習。果物の絵が描かれたカードを使って、中国語で質問するゲームに挑戦した。

 参加者は全員が中国語に触れるのは初めて。最初は自信なさそうに声も小さかったが、ゲームを楽しむうちに、はっきりと大きな声になった。

 参加者からは「覚えるのは難しかったけれど、ゲームは楽しかった」「子どもが興味をもつ何かのきっかけになるといい」などの感想が聞かれた。

岐阜市で「日中不再戦の碑」交換50周年式典

 岐阜県岐阜市と浙江省杭州市の「日中不再戦の碑」交換50周年式典が3月25日、岐阜市の日中友好庭園で開かれた。日本側から細江茂光岐阜市長、杉山幹夫岐阜県日中友好協会会長=岐阜新聞・岐阜放送会長、中国側から韓志強駐日大使館公使、張立国駐名古屋総領事館総領事らが出席。このほか、岐阜県日中友好協会の会員を含む関係者約100人が集い、不戦の誓いを新たにした。

 岐阜市と杭州市は、1962年に当時の両市長が揮毫(きごう)した碑文を交換。79年に友好都市提携を結び、経済や教育、文化などの各分野で交流を続けている。

 式典で細江市長は「(日中国交正常化の)10年も前に杭州市と岐阜市が碑文交換したことを肝に銘じ、今後もできることに取り組んでいかなくてはいけない」とあいさつ。碑文交換50周年を記念した石柱を除幕し、韓公使、張総領事らと共に杭州市の木・キンモクセイ2本を植樹した。

 式典の後、韓公使らは岐阜新聞社にて杉山会長と会談。同協会の役員らとも会談した。

親善バス旅行を実施し、スカイツリーなど巡る、佐倉市日中

 千葉県佐倉市日中友好協会( 長谷川稔会長)は4月1日、日帰りバス旅行を実施。東京都墨田区の東京スカイツリーや台東区の旧岩崎邸庭園を訪れた。会員と、その友人・口コミでの参加希望者が約半数ずつの、合わせて44人が参加。快晴の下、春の景色を楽しんだ。

 同協会では会員同士の親睦を深めることや、また新会員加入のきっかけにしてもらうことを目指し、様々な行事を企画している。昨年からは親善オープンゴルフも開催中だ。バス旅行は毎年の恒例行事で、今年は昨年できたばかりのスカイツリーを訪れた。

 参加者たちは、スカイツリーから見下ろす東京の街並みに大喜び。旧岩崎邸庭園の洋館や庭を見学し、水上バスでの隅田川下りでは、両岸のちょうど散り始めた桜の美しさに歓声があがり、大満足の旅となった。

 同協会は、秋に天津市などを巡る訪中旅行も企画している。

元宵節に交流会開く、茨城・石岡市日中

 茨城県石岡市日中友好協会( 木村芳城会長)は元宵節(げんしょうせつ)(旧暦1月15日の旧正月)にあたる2月24日、市内の貝地町公民館で友好交流会を開いた。会員のほか、市内に住む中国人ら40人余りが参加。来賓として磯部延久市議会議長、小橋嘉男茨城県日中友好協会事務局長が出席した。

 中国人参加者を代表してあいさつした市日中中国語講座講師の高建華さんは、元宵節には餡(あん)の入った団子を食べ、家族の絆を再確認して、明日からまた頑張ろうと誓いを新たにする日であることを紹介。「帰省できない私たちのために、こんなにぎやかな場を設けていただき、寂しさも飛んでしまいました」と感謝した。

 昼食を食べながらの交流会では、日本舞踊や楽器演奏、地元の貝地囃子保存会による獅子舞など、様々な出し物が登場。カラオケも行われ大いに盛り上がった。

36回目のスキー交流会開催、長野県日中女性委・青年委

 長野県日中友好協会女性委員会(島津美智子委員長)と同青年委員会( 島崎公明委員長)は2月23日から24日まで、県内の木島平村パノラマランド木島平スキー場で、第36回スキー交流会を開いた。中国人留学生、中国からの帰国者、駐日中国大使館職員ら150人が参加し、スキー教室と懇親会を通じて親睦を深めた。

 スキー教室では、留学生からの要望が増えたことからスノーボード班も開設。参加者は青年委員会の指導員などに教わりながら、それぞれのレベルに合わせて練習した。2日目は大雪となり、留学生たちはなかなか体験できない豪雪地帯の雪の降り方に驚いた。

 夜の懇親会では、地元の木島平子供太鼓による迫力のある和太鼓演奏が登場。ビンゴゲームや女性委員会会員らによるフラダンスなども披露され、会場を盛り上げた。

元宵節に中国茶と二胡通じ交流、山形県・寒河江西村山日中
中国茶をいれる参加者ら 中国茶をいれる参加者ら

 山形県寒河江西村山日中友好協会(佐藤洋樹会長)は2月24日、同県西川町の西川交流センターで同町国際交流協会との共催による日中交流会を開いた。

 当日は中国の今年の春節最終日にあたる「元宵節」。春節の雰囲気のなかで中国茶の作法と二胡の演奏を楽しむイベントに、県内の日本人約30人と、山形大学の中国人留学生4人が集まった。

 茶会では料理家の森谷恵美子さんが講師を担当、「中国ではお茶は人の心を酔わすとされ、5万もの種類があると言われている」などと紹介した。

 参加者は森谷さんの指導の下、中国茶の作法を体験。「聞香杯(もんこうはい)」と呼ばれる茶器などを使って茶をいれ、鉄観音茶やプーアル茶、ミルク茶、果実茶などさまざまな茶を味わった。

 また、当日は同大留学生の顧洋さんが「たこ揚げ」など中国の曲を演奏し、二胡の腕前を披露した。日本の童謡「ふるさと」の演奏には、参加者が音色に合わせ合唱した。

春旬祭に出展、友好都市・無錫をPR、兵庫・日中

 兵庫県明石市日中友好協会( 松本武城会長)は3月10日、同市の商店街で開かれた第11回春旬祭にブースを出店した。同日中の会員ら7人が運営に携わり、明石市の友好都市・江蘇省無錫市の紹介と関連物産品の販売を行った。

 同日中は、明石市や市商工会議所の要請があること、協会の活動を市民に紹介できることから、毎年ブースを出店している。

 今年は無錫市に関するパネルを展示し、チラシを配布。写真や地図、明石市との友好交流活動の紹介などを行った。また、会員らが訪中の際に仕入れた無錫市名産の泥人形やシルクスカーフ、扇子などを販売した。

 ブースを訪れた市民は興味深そうに会員の説明を聞き、「日中間にはいろいろありますが、頑張って下さい」と、会員らを励ました。

 会員は「『中国の〜』と声をかけると、みなが快くチラシを受け取ってくれたのでうれしかった」などと喜んだ。

日中の国会義委員ら書道交流、揮毫作品など100点
揮毫する言団長(左)と江田会長 揮毫する言団長(左)と江田会長

 日中の国会議員・公務員の揮毫(きごう)作品を展示する第3回書道展が3月25日から28日にかけ、東京都文京区の日中友好会館の美術館で開かれた。初日の開幕式には、中国の出展作家代表団(団長=言恭達・中国書法家協会副主席)も出席し、日本側主催者と出展作品の鑑賞や、揮毫交流などで親睦を深めた。

 同展は日中の国会議員・公務員間の文化交流の促進を目的に、書道作品を展示。今回は鳩山由紀夫元首相や李金華・第11期中国人民政治協商会議副主席などの作品100点が展示された。

 開幕式では、江田五月・同館会長や来賓の湯本淵駐日中国大使館公使参事官らの挨拶に続いて、テープカットが行われた。

 その後、展示会場で鑑賞会が行われ、日中2カ国語による作品の解説や、称賛の声でにぎわった。また、揮毫交流会が行われ、言団長や江田会長らが筆を執り、日中平和の思いなどをしたためた。