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ニュース2013年 3月25日号のニュース

習近平国家主席、李克強首相を選出―中国の全人代が閉幕
李克強首相と握手する習近平国家主席(右)。3月15日、北京の人民大会堂で 李克強首相と握手する習近平国家主席(右)。3月15日、北京の人民大会堂で

 中国の国会に当たる第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議が13日間の会期を終え、3月17日に閉幕した。会期中には、国家主席に習近平・中国共産党総書記(59)、首相に李克強・副首相(57)を新たに選出。国家副主席や副首相、閣僚などの政府人事が刷新され、今後5年間の新布陣が決定した。昨年11月の第18回共産党大会に始まった党・政府の大幅な人事異動が終わり、「習・李体制」が正式に始動した。

 全人代の人事は、昨年11月に開催の第18回党大会と結びついており、党と同様に向こう5年間の政府を担う陣容を決定する。全人代は5年を1期とし、昨年までの5年は11期。今年は「期」が変わり、それにともない人事も大幅に変わった。

 第12期全人代第1回会議では14日、胡錦涛氏に変わる新しい国家主席に習近平氏を選出。呉邦国氏に変わる全人代常務委員会委員長(日本の国会議長に相当)に党序列3位の張徳江・党中央政治局常務委員(66)を、国家副主席に李源潮・党中央政治局委員(62)を選出した。政治局常務委員でない国家副主席は15年ぶりとなった。

 15日には、温家宝氏の後任として党序列2位の李克強氏を新たに首相に選出。翌16日には李首相が指名した張高麗・党中央政治局常務委員(66)を筆頭とする副首相4人や国務委員(副首相級)、閣僚の組閣人事を承認した。

 習国家主席は、党中央軍事委員会主席が兼務することが通例の国家中央軍事委員会主席にも選出された。

 また全人代では2省庁を削減し、25省庁体制とする機構改革案も承認。鉄道省が解体され、一人っ子政策を担う国家人口計画生育委員会と衛生省を統合した「国家衛生計画生育委員会」を新設した。

 全人代と並行して開かれた国政提言機関の中国人民政治協商会議では、党序列4位の兪正声・政治局常務委員(67)を主席とする新指導部が選出された。

”新閣僚が決定”外相に王毅元駐日大使

 全人代で承認された新閣僚の中で、日本で最も注目を集めたのが外相に抜擢された王毅・国務院台湾事務弁公室主任(59)。元駐日中国大使で日本語が堪能な知日派で知られている。

 王毅氏は、中国外務省の日本課長や駐日中国大使館参事官などを歴任し、2004年から07年まで駐日中国大使を務めた。中国外相に日本語が堪能な知日派が就任したのは、1998年から03年まで務めた唐家璇・中日友好協会会長以来。冷え込む日中関係の打開に大きな期待が高まる。

 国務院(内閣)の顔ぶれは次のとおり。( )内の数字は年齢(2月末現在)。留は留任。兼は兼任。

▽首相 李克強(57)
▽副首相 張高麗(66)、劉延東(67 女性)、汪洋(57)、馬凱(66)
▽国務委員 楊晶(59)、常万全(64)、楊潔篪(62)、郭声琨(58)、王勇(57)
▽秘書長 楊晶(兼)
▽外相 王毅(59)
▽国防相 常万全(兼)
▽国家発展改革委員会主任 徐紹史(61)
▽教育相 袁貴仁(62 留)
▽科学技術相 万鋼(60 留)
▽工業情報化相 苗圩(57 留)
▽国家民族事務委員会主任 王正偉(55)
▽公安相 郭声琨(兼 留)
▽国家安全相 耿恵昌(61 留)
▽監察相 黄樹賢(58)
▽民政相 李立国(59 留)
▽司法相 呉愛英(61 女性 留)
▽財政相 楼継偉(62)
▽人事社会保障相 尹蔚民(60 留)
▽国土資源相 姜大明(59)
▽環境保護相 周生賢(63 留)
▽住宅都市農村建設相 姜偉新(64 留)
▽交通運輸相 楊伝堂(58 留)
▽水利相 陳雷(58 留)
▽農業相 韓長賦(58 留)
▽商務相 高虎城(61)
▽文化相 蔡武(63 留)
▽国家衛生計画生育委員会主任 李斌(58 女性)
▽中国人民銀行総裁 周小川(65 留)
▽会計検査署署長 劉家義(56 留)
〈敬称略〉

東日本大震災から2年余―被災地域の協会活動は

 東日本大震災から2年余りが経った。被災した地域では、従来の活動を取り戻しつつある地方協会も増えたが、いまだ活動休止が続く協会もみられる。

 岩手県では今年に入り、県協会事務局を置く北上市と友好都市・三門峡市(河南省)との交流を計画したが、日中関係の悪化を受けて断念。6月に事務局が宮古市に移転するため、再開は難しいという。しかし、宮古市日中の吉田恵美子事務局長は、事務局移転によって「心機一転して新しい動きが出る」可能性に期待を示した。

 宮城県日中の蘓武多四郎副会長は、全国から贈られた義援金に対する感謝を会員が忘れていないことを強調した。蘓武副会長は「実際に動き出した、と回復を感じたのは昨年秋頃。今年は各地で新春の集いも開催され、悩んだが4月に植林訪中団も派遣する。軌道に乗せたい」と前向きに話した。また県内の石巻地区日中について、「震災復興を一つの足がかりに、という機運が高まり、水産業の中国人研修生らを取り込み出した」と話した。

 一方、原発事故の被害が大きい福島県は、県協会と福島市日中が1月に県下の会員ら約120人を集めて新年会を盛大に開催した。しかし、楢葉町日中のように会員が各地に避難中で休止状態が続く協会もある。活動の回復には差も出ている。

2013年度収支予算案などを承認―協会第6回定例理事会

 (公社)日中友好協会は3月14日、東京・千代田区の衆議院第二議員会館で第6回定例理事会を開いた。加藤紘一会長ら理事16人が出席した。小野寺喜一郎常務理事が議長を務めた。

 議事に先立ち、村岡久平理事長が1月に実施した第30回全日本中国語スピーチコンテストや、同月に北京を訪問した協会代表団などの活動報告を行った。

 議事では、主に2013年度の収支予算案や1月の定例理事会で採択した事業・活動計画案に若干修正を加えた改正案について討議し、承認した。関連して小委員会の設置と規則や寄付金の取り扱い、会報事業などについても承認した。

 また、第2回定時総会を6月17日に東京で開き、同日に継続35年以上の協会員を表彰することが決まった。

華やかに国際婦人デー―中国大使館で祝賀会

 駐日中国大使館は3月8日の「国際婦人デー」を記念して、同日に大使館内のホールでレセプションを開いた。日中の各界で活躍する女性約400人が出席。安倍昭恵首相夫人も出席した。協会からは、NPO東京都日中友好協会、長野県日中友好協会などの女性会員らが参加した。

 汪婉駐日中国大使夫人は冒頭で「日中の戦略的互恵関係を保っていくために女性の力は重要。女性の時代と言われる21世紀が、平和・健康・愛に満ちた時代となるように、努力していかなければならない」とあいさつ。参加者からは賛同の拍手が沸き起こった。

 出席者らは、会場のあちこちで親しくあいさつを交わし、旧交を温めた。チャイナドレスや着物姿の人も多く、会場は始終華やかなにぎわいを見せた。

 ステージでは、揚琴奏者で千葉県日中顧問の鄭宇さんが指導する柏少年少女合唱団による「海よ故郷」「世界に一つだけの花」などの合唱、渋谷区太極拳友好協会長拳隊の子どもたちによる武術演武などが披露され、見事な演技に大きな拍手が送られた。

各地で新年会開かれる
“やっぱり日本はきれい”留学生が銀世界を体験―福島県日中 大内宿雪まつりを訪れた留学生たち 大内宿雪まつりを訪れた留学生たち

 福島県日中友好協会(深谷幸弘会長)は2月10日〜11日に、毎年中国人留学生を招いて開く恒例行事「福島県日中友好滑雪」を開いた。28回目となった今年は留学生8人が参加。那須甲子青少年自然の家でスキーを楽しんだほか、雪まつりやだるま市を見学し、日本の文化を体験した。

 1日目、留学生たちは県内の会津下郷町の「大内宿雪まつり」に参加した。大内宿は、今も江戸時代とほとんど変わらない街並みが残る会津西街道の宿場町。わらぶき屋根の家々には真っ白な雪が積もり、美しい銀世界に留学生からは「日本はやっぱりキレイ!」と歓声があがった。

 2日目は那須甲子青少年自然の家でスキーを楽しみ、午後からは白河市のだるま市を見学した。だるまの由来がインドから中国に渡り中国禅の開祖となった達磨大師にあると知り、願い事が叶うというだるまをお土産に購入する人も。「日本の伝統的なお祭りをもっと見てみたい」との感想も多く聞かれた。


餃子パーティーに240人―東京・北区日中

 東京都北区日中友好協会(花川與惣太会長=北区長)は2月3日、区内の王子小学校ランチルームで春節餃子パーティーを開いた。中国人150人、日本人90人が参加し、一緒に餃子作りやゲームを楽しんだ。来賓として太田昭宏国土交通相、王麟駐日中国大使館書記官らも出席。会の様子はCCTV大富で放送された。

 春節の餃子パーティーは同日中が長年続けている恒例行事。元々、実行委員会は日本人だけだったが、昨年からは中国人も参加し、一緒にイベントを作りあげている。第1回に参加した元留学生の娘が、今回留学生として実行委員会スタッフに加わるなどした。

 昨年は中国人スタッフの「春節らしく油条(ヨウティヤオ(揚げパン))を出しては」との意見を取り入れたところ、「なつかしい」とたちまち大人気に。今年は更に、油条につける豆乳もたくさん用意するなど工夫した。

 当日は朝9時から有志が集まり、餃子の皮作りとあんの仕込み、包みを開始。お昼からのパーティーには、熱々の約2千個の水餃子のほか、寿司、油条などが所狭しと並び、会場は明るい雰囲気に満ちた。

 参加者たちは料理を囲みながら、ビンゴゲームや歌などで盛り上がった。初参加の留学生からは「まるで中国のように春節をお祝いできて嬉しい」との感想も聞かれ、皆が新春の1日を楽しんだ。


留学生らと交流ボウリング大会開催―金沢市日中

 石川県金沢市日中友好協会(紐野義昭会長)は2月24日、市内のボウリング場で留学生交流ボウリング大会を開いた。県内の大学などで学ぶ中国人留学生と春節休暇で来日したその両親、会員ら12人が参加し、一緒にゲームを楽しんだ。

 参加者たちは日常的にボウリングをする機会がない人がほとんどで、なかなか思うように転がらないボールに苦戦気味。しかし、ストライクやスペアを取るとガッツポーズやハイタッチで、全身で喜びを表現した。

 ゲーム後に場所を移して開かれた交流会には、ボウリングに間に合わなかった人も参加。テーブルを囲んで、和やかに懇談した。成績発表と賞品の授与も行われ、留学生向けに台所洗剤などの生活用品、会員向けに中国製のネクタイなど、ユニークな品物が「ブービー賞(下から2位)」「特別賞(最下位)」として贈られた。


“震災に負けるな”留学生招き交流―石巻地区日中

 宮城県石巻地区日中友好協会(木伏良明会長)は2月17日、石巻市の飛翔閣で春節祝賀会を開いた。来賓に亀山紘・同市市長や江幡武県日中会長、水戸雄二同県富谷町日中会長らが出席。また、石巻専修大学に通う留学生や水産研修生ら中国人も参加、総勢50人が交流した。

 祝賀会では研修生らは元気よく自己紹介をし、中国語の歌を披露した。会員らによる洗剤などの日用品のプレゼントもあり、研修生らは大喜び。会場は明るく和やかな雰囲気だった。

 また、ビンゴゲームや県内在住の華僑華人による日本舞踊の披露なども行われ、祝賀会は大盛況だった。

 石巻は2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた。厳しい状況だったが、同日中は昨年2月に祝賀会を開き、中国人研修生らを招いた。

 昨年の祝賀会では研修生が「一時帰国した際、親に日本へ戻るのを反対された」「日本人の恩に応えたいから戻ってきた」などと語り、震災の話題が上がった。しかし、今年はそうした話題は上がらなかった。


“麻花”作りを楽しむ―山形市日中 生地をねじって麻花を作る参加者ら 生地をねじって麻花を作る参加者ら

 山形県山形市日中友好協会(市川昭男会長)は2月24日、市内の公民館で春節を祝う会を開いた。会員や中国帰国者、山形大学の中国人留学生ら約50人が参加し、中国伝統の菓子〝麻花(マーホア)〞作りを楽しみ、昼食会で味わうなどして交流した。

 麻花は、揚げパンに似た、香ばしく、さくさくした食感と甘い味が特徴の菓子。和気あいあいの雰囲気のなか、参加者は小麦粉や卵を混ぜてこね、でき上がった生地をねじって形を整え、麻花を100個作った。

 昼食会では日本の雑煮や中国のごま団子なども並び、テーブルは日中の料理で華やかになった。麻花を食べた日本人は「ほのかな甘味があっておいしい」と話した。

 歓談のなか、留学生が日本語で日本の歌を、同日中中国語講座の受講生らが中国語で日本の歌を披露するなど、参加者は楽しいひとときを過ごした。

日帰りバスツアーで「中国の風景」展へ―須賀川市日中

 福島県須賀川市日中友好協会(水野正男会長)は3月8日、山梨県の平山郁夫シルクロード美術館を巡る日帰りバスツアーを実施した。公募した一般市民を含む25人が参加し、同館で開催中だった「中国の風景」展を鑑賞した。

 同日中では会員数の拡大を目的にバスツアーを企画。当日は美術館までバスで5時間と長距離移動の中、水野会長が講話を実施。「尖閣諸島をめぐる日中両国の歴史的考察」をテーマにした内容は参加者に好評で、車内は和気あいあいの雰囲気だった。

 同展では「菩薩交脚像」をはじめとする仏像文化遺産や平山画伯の絵画作品など、シルクロードに関する平山画伯のコレクションが満載。特に平山画伯が描いた「神峰黄山雲海図」は圧巻で、参加者は「さすが日本一の画家だ」「はるばる来たかいがあった」などと満足そうに話した。

 鑑賞後、一行は同県笛吹市のワイン工場を見学し、試飲を楽しみ土産を購入。帰りのバス内ではにぎやかな会話が続いた。

 水野会長の元には平山美知子館長(=(公社)日中友好協会名誉顧問)から参観に対する感謝を伝える電話が寄せられた。