会報『日本と中国』

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ニュース2013年 3月15日号のニュース

日本の現状、自分で確かめる” 中国大学生代表団が来日

 外務省が進める青少年交流事業の一環で、「平成24年度中国大学生代表団」(団長=王秀雲・中日友好協会副会長)が3月4日に来日した。引率を含む一行77人は翌5日、東京・新宿区の早稲田大学を訪問。日本の大学生らと自由に討論するなど積極的に交流した。一行はその後、宮城県を訪問し東日本大震災の被災地を視察。震災復興など日本の現状理解を深める。代表団は中日友好協会が派遣し、(公財)日中友好会館が受け入れた。

 中国大学生代表団は、北京にある7つの大学の学生で編成。外務省が進める「キズナ強化プロジェクト」の一環で来日した。

 同事業は、青少年交流を通じた日本の震災復興への理解増進を目的としている。一行は東京都、宮城県、京都府を訪問。宮城県では、仙台市内の東日本大震災の被災地を視察するほか、地元の放送局で「語り部」の話も聞き、日本の震災復興の現状を自分の目で確かめる。また、各地域それぞれで現地の大学を訪れ、日本の大学生と交流し、11日に大阪から帰国する。

 来日翌日の5日午後、東京・新宿区の早稲田大学を訪問した一行は、国際交流サークルに所属する日本の大学生ら(米中韓の留学生も含む)と6つのグループに別れて討論会を行った。テーマを設けず、自由に話し合った討論会では、日中の社会・習慣の違いなどが論点となった。放課後の過ごし方が話題にあがったグループでは、アルバイトに忙しい日本の大学生の現状について質問する中国人学生も見られた。(次号で詳細を報告)

 同日夜は都内のホテルで開かれた歓迎レセプションに出席。王秀雲団長はあいさつで、「今回の機会を生かし、中国の学生たちにはありのままの日本を知り、日本の友達をたくさん作ってほしい」と期待した。一方、山野内勘二・外務省アジア大洋州局参事官は、「日中交流を重視し、来日してくれたことは大変有意義なこと。力強く復興の道を歩む日本の元気な姿を感じてほしい」と激励した。

 汪婉・駐日中国大使館参事官の発声により乾杯した後には、日中双方の大学生が歌や踊りを披露し合った。中国の大学生が、日本の人気アイドルグループ・SMAPの歌「世界に一つだけの花」を振り付きで熱唱すると、会場は"友好ムード"に包まれた。

中国の全人代が開幕 温家宝首相が最後の活動報告

 中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)の第12期第1回会議が3月5日、北京の人民大会堂で開幕した。会期は17日までの13日間。開幕の5日、今回の全人代で退任する温家宝首相が、最後の「政府活動報告」を行った。温首相は活動報告の中で、2013年の経済成長率の目標を昨年同様の7.5%に据え置くことを発表。今後も「持続的」で「安定」した成長路線を重視する方針を示した。

 中国が安定した成長路線を重視する理由には、高度成長の影響で表面化した所得格差の拡大や、環境の悪化などを是正しようとするねらいがある。温首相は、「経済と社会が発展するなか、依然として多くの問題が存在することをわれわれは明確に認識している」と述べたうえ、政府として問題の解決に取り組む強い姿勢を示した。

 具体策として、企業退職者の年金額や生活保護の補助額を引き上げることや、都市部での900万人余りの雇用創出を図るなど、国民生活を向上させるための「都市化」を進めることがあげられた。

 温首相はまた、大気や水、土壌などの「際立った環境汚染問題」をしっかり解決していくとし、「基準や制度、法律の整備を急ぎ、適切な対策を講じていく」と述べた。

 一方、今回の全人代では胡錦涛・国家主席と温家宝首相がともに退任する。閉幕までに新国家主席に習近平・国家副主席が、新首相に李克強副首相がそれぞれ選出されるなど、政府の人事が大幅に刷新されて習近平政権が正式にスタートする。

 全人代に先立って、中国政府や国務院への政策提言機関である全国人民政治協商会議(政協)も3日に開幕した。


政府活動報告の骨子

◇経済成長率目標を7.5%に据え置き、消費者物価の上昇を3.5%で維持
◇際立った環境汚染問題を解決し、環境保護を推進
◇企業退職者年金額や生活保護の補助額など引き上げ
◇投機的な住宅購入の抑制
◇人民元の交換性の向上
◇政府機能の一部を民間に委譲
◇海洋の総合的管理の強化

各地で新年会開かれる
阿波踊りの活力が熱気高める―NPO東京都日中 阿波踊りを披露する大田区役所くすのき連 阿波踊りを披露する大田区役所くすのき連

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)は2月24日、東京・新宿の文化服装学院で「春節を祝う会」を開いた。会員及び留学生を含む中国人など 約330人が参加した。来賓に王麟・駐日中国大使館書記官らを招いた。

 当日は池袋の中国東北料理店が料理を提供。参加者は料理を食べながら楽しく歓談した。また、並行して行われた二胡演奏や民族舞踊、子どもによるカンフー演武などの日中文化の共演も充実し、参加者を魅了した。中でも東京・「大田区役所くすのき連」による阿波踊りは、迫力、活力、踊りの切れが揃い、「エライヤッチャ」の掛け声と、太鼓やかねの鳴り物に合わせ踊り歩く姿に参加者は圧倒され、会場の熱気は高まった。

 中国人留学生の張棟さんは「中日の文化をもっと勉強したいと思っている。こうしたイベントはとても楽しい」と感想を語った。

 当日はまた、会場内に「太極柔力球」「中国語」などの入会コーナーを設け、活動参加を呼びかけた。


餃子500個を手作りで春節ムード―熊本県日中

 熊本県日中友好協会(重岡和信会長)は2月3日、熊本市国際交流会館で春節の祝賀会を開いた。王冬・駐福岡中国総領事館副領事ら来賓のほか、会員や中国人留学生ら、計約90人が参加した。また、祝賀会に先立って餃子交流会が行われ、約20人が餃子作りを楽しんだ。

 交流会での餃子は全て手作り。参加者は皮をこね、白菜やニラなどの具を混ぜ、祝賀会用に500個以上の餃子を作った。

 祝賀会は葉俊・熊本地区中国留学生学友会会長の乾杯の音頭でスタート。参加者は交流会で作られた餃子を試食し、「おいしい」と舌鼓を打った。

 留学生による獅子舞の出し物も披露されるなど、春節の雰囲気のなか、日中の参加者は交流を楽しんだ。

 一方で、日本人と留学生の交流があまり盛んでなかったテーブルもあり、同日中の担当者は「交流がさらに盛り上がるよう、企画の工夫が課題だ」と話した。


帰国者の苦難の体験談を聞く―長野県日中

 長野県日中友好協会(井出正一会長)は2月17日、長野市内のホテルで「中国帰国者への理解を深める県民の集い」を開いた。来賓のほか、県内各地の市民や中国帰国者ら約250人が参加し、帰国者による満州渡航から帰国までの苦難体験談に耳を傾けた。

 冒頭、井出会長が挨拶で「長野県は全国で最も多く満蒙開拓団を送り出し、多くの犠牲を出した。県内に暮らす帰国者のため、支援活動に取り組んで行きたい」と述べた。

 体験談発表では、帰国者の馬淵保男さんが「ソ連軍からの逃避行で親兄弟を亡くし、中国人に引き取られた」と、自身の半生を語った。馬淵さんは最後に、戦争の愚かさを訴え「帰国者の皆さんは、亡くした親兄弟の分まで長生きしてほしい」と結んだ。

 体験談を聞いた参加者の一人は「帰国者支援活動の大切さがわかった」と話した。

 その後行われたアトラクションでは、帰国者が餅つきを体験したほか、「北国の春」を合唱しヤンコ踊りも披露。帰国者からは「大変楽しかった。来年もぜひ参加したい」といった声が聞かれた。


若者の交流が大切”栁本会長が講演―山梨県日中

 山梨県日中友好協会は2月9日、同県甲府市内の岡島ロイヤル会館で新年会を開き、栁本嘉昭会長が講演を行った。保坂武・同県甲斐市長ら来賓のほか、四川省からの研修生を含む32人が参加した。

 講演で栁本会長は昨今の日中関係についてふれ、改善には民間交流が大切であることを強調。さらに、自身が青年時代に経験した日中交流の話を交え「今後も若者同士の交流が大切だ」と述べた。

 挨拶では神宮寺敬・同日中理事長が、昨年10月に中国国際放送局を訪問したことを紹介。神宮寺理事長は「中国側も話し合いによる問題解決を望んでいた」と話した。

 その後、参加者は食事を楽しみつつ、今後の日中関係などを話題に懇談。参加者からは「改善には民間交流をしていくしかない」といった声が聞かれた。

 当日は研修生の日本語での自己紹介や、中国舞踊が披露されたほか、福引きが行われるなど、参加者は和やかに交流した。


中国語教室のメンバーが合唱―徳島県日中 テレサ・テンの「月亮代表我的心」を披露する中国語教室
のメンバー テレサ・テンの「月亮代表我的心」を披露する中国語教室 のメンバー

 徳島県日中友好協会(生田治夫会長)は中国の春節にあたる2月10日、徳島市内のホテル千秋閣で「春節を祝う会2013」を開いた。会員のほか、県の国際交流員や県内の大学に通う中国人留学生7人が参加。来賓として小川卓志県商工労働部観光国際局長、本田利弘徳島市第一副市長らも出席し、総勢73人が参加した。

 生田会長はあいさつで、昨年に参加した貴州省での日中友好交流会議の成果や、北京での友好交流都市中学生卓球交歓大会の様子、内モンゴル通遼市庫倫旗第一中学で日本語を学ぶ生徒を招待する事業など、1年間の協会の取り組みを紹介。「難しい時期ではあるが、民間交流を一層親密にするため、全力を挙げて取り組みを進めよう」と呼びかけた。

 懇談会に入ると、ステージでは県協会が主催する中国語教室のメンバーによる合唱「月亮代表我的心」が披露され、続いて留学生も加わってカラオケに。福引大会も行われ、盛り上がった。

 最後には来賓も含んだ参加者全員で、大きな輪になって「阿波踊り」を踊り、一体となって楽しんだ。


中華料理味わい、にぎやかに懇談―NPO東京都日中女性委

 NPO東京都日中友好協会女性部会は2月16日、都内の新橋亭で「日中女性新春の集い」を開いた。会員やその家族らのほか、汪婉駐日中国大使夫人ら来賓を含む約60人が集まった。

 汪大使夫人は挨拶で、昨年に渋谷区日中の新年会で聞いた話として、同区と北京の中学生が互いにホームステイしたことを紹介。中学生が相手の国への印象を「とても良い国。接してみると皆さん優しかった」と話していたことを挙げ、民間交流を進めることの重要性を強調した。参加者は両国の中学生の感想に対し「子どもたちの素直な言葉に日中の明るい展望を見た」などと話した。

 乾杯後、参加者は中華料理を味わいながらにぎやかに懇談。また、ミニバザーを開いたほか、参加者全員が日本の唱歌「花」を合唱するなど、和やかな時間を過ごした。


農産品フェアで水餃子を売る―別府市日中

 大分県別府市日中友好協会(阿野篤会長)は2012年12月23日、市内の別府公園で行われた「わくわく農産品フェア」に出店し水餃子を販売した。会員やボランティアら16人が運営に参加した。

 同日中では前回参加した時と同じ水餃子販売を企画、準備を進めていた。そうした中、9月に起こった尖閣問題を受け、会員からは水餃子が売れるかどうか心配の声が上がりだした。しかし、その後開いた同日中の理事会では「このような時こそ、会員一丸となって水餃子を完売しよう」との奮起の声が上がったため、前回に引き続き1万個完売の目標を立てた。

 当日、会員らは熱心な営業で5000個を販売。残りは手分けして持ち帰り、知人などに販売、1万個完売の目標を達成した。ブースには浜田博・別府市長も訪れ、「おいしい」と話すなど、水餃子は好評だった。


総領事館員と牡蠣狩交流会―福岡市日中 焼台を囲む中村会長(右1)李総領事(右2)、西原市長(手前2)ら 焼台を囲む中村会長(右1)李総領事(右2)、西原市長(手前2)ら

 福岡県福岡市日中友好協会(中村元気会長)は2月3日、福岡県西部の糸島市船越漁港で「牡蠣(かき)狩交流会」を開いた。4回目となった今年は、中村会長以下会員34人に加え、駐福岡中国総領事館から李天然総領事をはじめとする領事館員とその家族ら28人、福岡県南西部のみやま市から西原親市長ら議員職員9人が参加。過去最多の71人での大交流会となった。

 みやま市は、現在中国との友好都市締結を目指して、パートナーの都市を探している。相談を受けた同協会では「協会・総領事館双方に親しんでもらい、その人脈やルートを利用・活用していくのが実現の近道」とアドバイスし、交流会への参加を提案。今回初めての参加となった。

 会場には11台の焼台が設置され、参加者たちは焼台を囲んで山盛りの牡蠣をメインにサザエ、ホタテ、ハマグリ、アワビ、牡蠣飯を味わった。ビールに加えて日本酒、白酒、紹興酒なども並び、あちこちからにぎやかな乾杯の声が上がった。


落語に“笑い”明るく新春を祝う―阪南市日中

 大阪府阪南市日中友好協会(明石啓会長)は2月10日、府内の池田泉州銀行研修所で春節会を開いた。会員に加え、近隣の和歌山外国語学校の中国人留学生ら10人と職員が参加。来賓として谷井昭雄NPO大阪府日中友好協会会長、許衛忠関西日中平和友好会副会長らも出席し、総勢56人で春節を祝った。

 懇親会に先立ち、阪南市出身の落語家桂ひろばさんによる落語と手品が披露された。落語にはあちこちで笑いが起こり、続く手品ではプロ並みの腕前に観客は拍手喝采。会場は新春にふさわしい明るい雰囲気に包まれた。

 食堂に場所を移しての懇親会では、定番のすき焼きがふるまわれ、参加者たちは和歌山牛の霜降り肉に舌鼓を打った。ビンゴゲーム大会も行われ、参加者たちは楽しい時を過ごした。