会報『日本と中国』

トップページ > 会報『日本と中国』 > ニュース一覧 > 2012年 12月15日号のニュース

ニュース詳細

ニュース2012年 12月15日号のニュース

協会主催の「中国語スピーチコンテスト」が30回の節目
東京の大正大学で開かれた「全日本中国語弁論大会中央大会」(第1回大会)。1983年11月20日 東京の大正大学で開かれた「全日本中国語弁論大会中央大会」(第1回大会)。
1983年11月20日

 1983年の第1回から協会が継続して開催している「全日本中国語スピーチコンテスト」(以下、スピーチコンテスト)が30回の節目を迎える。中国語普及事業の一環で、中国語学習者に対して学習成果を披露する機会を提供してきた。過去の出場者のなかには、現在日中関係の分野で活躍する人もいる。継続は力なり。歴史あるスピーチコンテストは協会が誇るべき活動の一つ。記念すべき第30回大会を2013年1月13日に東京・文京区の日中友好会館大ホールで開く。

1983年、大正大学ではじまった

 スピーチコンテストの目的は「日本での中国語学習の普及と質の向上を目指し、日中両国民の相互理解と友情を深めることに寄与する」ことである。

 協会は、日中平和友好条約締結5周年となる1983年の11月20日に、東京・豊島区の大正大学で第1回大会を開催した。同年は、同じく初めてとなる「第1回日中友好交流会議」が7月に北京で盛大に開かれている。

 83年当時、「スピーチコンテスト」は「弁論大会」と称され、「全国大会」は「中央大会」だった。その理由は、各都道府県協会の予選大会を勝ち抜いた上位者が、東京と大阪で実施していた東西ブロック選考会に進み、そこで選ばれた東西各7人が中央大会に進んだためである。

 また、中央大会は、部門を設置して出場者を条件によって分けたりすることは無く、賞は授与するものの、優劣(順位)はつけなかった。現在審査員を務める横川伸・東洋大名誉教授(協会参与)は、「当時のスピーチコンテストは、協会の“日中友好運動”の延長の一つだった」と話す。協会は、中国語を学んだ喜びを表現できる環境と、出場することで日中友好を実感できる弁論大会を目指していた。

時代の変化に対応しながら発展

 「弁論大会」はその後、99年の第17回大会から「スピーチコンテスト」と改称、同時に初めて、レベルによって出場者を分ける2部門制(「一般部門」「基礎部門」)を採用した。さらに、これまで出場資格の無かった中国での長期留学経験者の参加が初めて認められた(「一般部門」に限る)。

 こうして、スピーチコンテストの出場条件や運営方法は、時代の流れや社会の変化に対応しながら発展してきた。協会は「中国語学習を通じて日中の相互理解に寄与する」という原点をふまえながら、中国語学習者の意欲につながるスピーチコンテストの開催をこれからも模索していきたい。

30回大会に向けテープ審査実施

 協会は11月25日、記念すべき第30回大会の出場者を決めるために、東京でテープ審査を行った。

 審査は、輿水優・東京外国語大学名誉教授)、横川伸・東洋大学名誉教授、平井和之・日本大学教授、加藤晴子・東京外国語大学教授の4人が担当。大学生部門10人と高校生・一般部門10人および朗読部門優秀賞受賞者7人を選抜した。平井、加藤の両教授は、来年1月の全国大会から新たに審査員として加わる。

 今年は、全国19の都道府県協会で地区大会が実施され、約350人が出場した。朗読部門の出場者は年々増加傾向にあり、さらなる出場者層の拡大が望まれている。

第30回大会を開く来年は、日中平和友好条約締結35周年にあたる。

担ってきたその役割は ― 輿水優審査委員長に聞く

 これまで29回の全てのスピーチコンテストで審査員を務めた輿水優・審査委員長(東京外国語大学名誉教授・協会顧問)に、協会のスピーチコンテストが担う役割などについて聞いた。

 第1回大会が始まった頃、協会以外にもスピーチコンテストを行っている団体はあった。朝日新聞や大学が主催していた大会で学生が多く出場していた。そのため、大会によっては中国語に力を入れている大学の学生が上位を独占してしまうというケースも見られた。

 一方、協会のスピーチコンテストは、各地の協会が開く講習会や中国語教室で学んで、育ってきた人も多く出場していた。主婦も多かった。そのため、出場者のレベルの差が大きく、全国レベルとは言えないような人もたまにいたが、それはそれで各地の中国語教室を盛り立てたり、中国語学習者の増加に大きな役割を果たしていたと思う。協会の活動趣旨にも合っていた。

 出場者のスピーチ内容はこの30年でずいぶんと変わってきている。昔は中国へ旅行や留学をし、現地で知り合った中国人が親切だった、などといった内容が多かった。しかし今は、来日した身近な中国人と交流したり、日中関係について中国人と議論した、などといったものもある。スピーチ内容は、時代や社会、そして日中関係の変化を反映しながら変わってきている。実に興味深い。

 運営方法などを含めて、協会のスピーチコンテストはここ数年で充実し、安定したと思う。レベルも年々高まっている。今後、各部門とも多数の応募者を期待する。

 しかし、審査員も出場者も、時代や日中関係の移り変わりとともに変化する。今後は、大会本来の目的、趣旨から逸れていないか、将来に意味を持ち、役立つのかを常に考えていく必要がある。

 初級者でも参加しやすい「朗読部門」が4年前に新設され、出場者数が増えていると聞く。各地の協会の方々には、ぜひ初級者向けの大会を積極的に実施して欲しい。 (聞き手・北澤竜英)

四川省人民対外友好協会の新会長に羅玉彬氏

 四川省人民対外友好協会はこのほど、11月15日から羅玉彬氏(女性)が新たに会長に就任したことを明らかにした。

 羅会長は1955年生まれ。前職は、四川省科学技術庁副庁長。

青森で「民間交流」テーマに講演会、青森県日中が主催
湯公使参事官に質問をする聴講者 湯公使参事官に質問をする聴講者

 青森県日中友好協会(石田憲久会長)は11月11日、青森市の青森国際ホテルで日中国交正常化40周年を記念した講演会を開いた。湯本淵・駐日本中国大使館公使参事官を講師に招へい。総勢約130人が出席した。

 湯公使参事官は「中日民間交流について」と題し講演。中国の「ナショナリズムの高まり」と、日本の「中国の発展への心理的ジレンマを克服する必要性」を両国それぞれの課題として指摘した。

 また「絶対に戦争をしないという理念で対話を続ける中から、両国が納得する知恵を出す。中日間には漢字や儒教的精神など、共有できる価値観がある。民間交流の仕掛けがうまくできれば、両国間の良好な関係に結びつくと期待している」と述べた。

 聴講者からは「中国が戦争をしない前提で、対話での解決を望んでいることが分かった」、「直面する問題を避けない内容で、中国人の日本人への感情などが理解できた」などの感想が聞かれた。

 講演会後は祝賀会が開かれ約110人が出席。湯公使参事官を中心に和やかに懇談が行われた。太極拳演技、胡弓演奏などの出し物もあり会場は大盛況だった。

関西ブロック女性交流会、大阪で開かれる

 関西ブロック女性交流会が、10月30日、NPO大阪府日中友好協会の担当で、大阪府池田市で開催された。関西2府4県の女性委員26人と府日中の林昭嘉理事長のほか、来賓として駐大阪中国総領事館から孔多孜(コンドズ)・玉素甫(ユスフ)副総領事らを迎え、総勢29人が参加した。

 参加者たちはまず市内の花の寺として知られる久安寺を訪問。住職の案内で境内の鐘楼で鐘をつき、庭の早い紅葉を鑑賞、聴聞行や詠歌行を体験した。

 続けて伏尾温泉不死王閣に移り、懇親会と交流会議を開いた。各府県の活動として、日中服飾文化交流や寺社巡り、帰国者家族や留学生を招いてのゆかたを着る会などが報告された。

 また大阪府女性委員会と関西ブロック協議会は共同で「新疆の民族文化を訪ねるシルクロードの旅」8日間を実施。孔多孜副総領事の協力で、新疆ウイグル自治区対友協及び婦女連合会の熱烈な歓迎を受け、女性の地位向上についても貴重な意見交換ができたことも紹介された。

 参加者たちは、市民相互の友好はより深く浸透させるべきで、それには女性の力が大きいことを確認しあった。

東京の華僑団体がゴルフ大会開催

 (一社)東京華僑総会は11月9日、千葉県香取市のオークヒルズカントリークラブで「中日国交正常化40周年記念華僑杯ゴルフ大会」を開催した。同会職員のほか、駐日本中国大使館から傅剛一等書記官ら3人、白西紳一郎・(社)日中協会理事長、武田勝年・(財)日中友好会館理事長など、日中の交流団体からの参加者を含む総勢35人が集まった。

 東京華僑総会は今回初めてゴルフ大会を主催。当日は85歳の女性も参加し、元気な姿を見せるなど大盛況。晴天にも恵まれ、参加者は存分にゴルフを楽しんだ。

 大会終了後は打ち上げパーティーが開かれ、主催者を代表して廖雅彦・東京華僑総会会長が「これからもゴルフ大会を継続していけるよう頑張りたい」と挨拶した。

 和気あいあいの雰囲気の中、参加者はゴルフのプレーなどについて歓談。最後の表彰式で成績優秀者に賞品が贈呈された。

福島、埼玉で料理教室開く
餃子作りを体験する参加者ら 餃子作りを体験する参加者ら 福島市日中

 福島市日中友好協会(山田明生会長)は11月24日、同市曾根田町のMAXふくしまで「餃子作り草の根友好のつどい」を開催した。会員のほか、市内在住の中国人、福島大学で学ぶ中国人留学生らを含む36人が和気あいあいと餃子作りを楽しんだ。

 同日中では日中の民間レベルでの友好活動を推進すべく、多彩な活動を行っている。今回は同市の市民学校で中国家庭料理講座を主宰している張萍さんをはじめ、留学生を講師に餃子作りを行った。

 山田会長の「日中の参加者が歓談し、お互い友好の絆を強める場にしたい」と挨拶し、料理がスタート。参加者は講師の指導の下、麺棒で皮を伸ばし、具を作り包み込み水餃子と焼餃子を完成させる作業まで体験した。

試食ではでき立ての本場の餃子にみな大満足。参加者からは「日本人と中国人で分け隔てなく交流ができた」などの感想が聞かれた。

鴻巣市日中

 埼玉県鴻巣市日中友好協会(臼田誠躬会長)は11月25日、市内の公民館で中華薬膳料理教室を開いた。国際薬膳食育師で料理教室を開いている謝琦敏さんを講師に招き、同日中会員や謝さんの生徒ら総勢18人が参加、料理を楽しんだ。

 同日中は、中国に親しむことを目的に料理教室を開催している。今回は風邪などへの免疫機能を高めようと薬膳料理をテーマに、黒米と赤米のご飯、エビ豆腐餡かけスープなどヘルシーな料理を作った。

 食材の目玉は阿膠(あきょう)という生薬の一種で、ロバの皮から作られるにかわ(ゼラチン)。血液機能を高め体の全器官を潤し、老化を防ぎ美肌を保つ効果がある。

参加者は珍しい食材とその効能に興味津々。ピーマンと鶏肉の炒め物に阿膠を混ぜた料理に、ピーマンが苦手な子どもも「おいしい」と大喜び、次回の料理教室が待ち遠しい様子だった。

鹿児島の中国人留学生、地元祭りで点心販売

 鹿児島県の鹿児島大学中国留学生学友会(封烽会長)は11月3日、毎年鹿児島市で開かれる「おはら祭」で中国点心のブースを出店した。同大を始めとする県内の大学に通う留学生らに加え、鹿児島市日中友好協会(海江田順三郎会長)の会員らも手伝いに参加。総勢12人が点心の販売に張り切った。

 ブースでは水餃子や目玉商品の小籠包などを販売した。封会長は「絶対に売り切る」と宣言、外で大声で呼び込みをする留学生もいた。みなが張り切った結果、午後3時前には完売してしまい、早めに売り切った留学生らは大急ぎで再び小籠包を蒸し始めた。

 利潤目的ではないので器具は不十分、料理の提供に時間がかかった。しかしその間、留学生は積極的に客に話しかけた。尖閣諸島問題の影響は無く、留学生は「市民はみな笑顔だった」と話した。

 終盤、隣の店が販売を協力してくれるなど多彩な交流ができ、留学生にとって実り多い一日となった。

別府市日中が「郭沫若などの友好碑」を掃除
「郭沫若先生詩碑」を磨く役員ら 「郭沫若先生詩碑」を磨く役員ら

 大分県別府市日中友好協会(阿野篤会長)は10月14日、市内の鉄輪地獄地帯公園にある「郭沫若先生詩碑」と「八仙人像」の清掃作業を行った。役員とボランティアら12人が参加し、高圧ポンプやたわしを使って、こけなどをきれいに洗い落とした。

 「郭沫若先生詩碑」は、同日中の呼びかけで1979年に建立したもの。碑には郭氏が生前、別府を訪れた際に詠んだ五言律詩が刻まれている。「八仙人像」は、別府市と山東省煙台市の友好交流都市締結20周年を記念して、2005年に煙台市から寄贈されたもので、中国からの観光客も多く訪れる。

 同協会による清掃作業は昨年に続く2回目。阿野会長は「国に国境はあっても人の心に国境はない」と話し、これからも毎年清掃作業を行い、日中友好のシンボルである詩碑と像を守っていきたいとした。