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ニュース2012年 10月15日号のニュース

「関係改善へ、対話継続を」 日中友好7団体会長ら北京で賈慶林政協主席らと会談
賈慶林主席 賈慶林主席 唐家璇会長 唐家璇会長

 日中国交正常化から40年になるのを前に、日中友好7団体の会長らは9月27日、北京の人民大会堂で賈慶林・全国政治協商会議主席と会談した。日本側を代表した河野洋平・日本国際貿易促進協会会長は、尖閣諸島を巡る日中の対立が両国の民間交流の妨げになっている現状に懸念を示し、「政治面のトラブルで文化や経済の交流を停滞させてはならない」と訴えた。一方、賈主席は中国政府の立場を強く主張したものの、40年にわたり対日友好政策を重視してきたことを強調。「基本方針に変更はない」と述べ、日中関係改善への期待をうかがわせた。

 会談には加藤紘一・(公社)日中友好協会会長ら友好7団体の会長のほか、米倉弘昌・経団連会長や田中真紀子・衆議院外務委員長(当時)ら12人が出席した。中国側は、唐家璇・中日友好協会会長、李小林・中国人民対外友好協会会長らが同席した。

 会談の冒頭、賈主席は「中日両国は重要な隣国だ」と述べて一行を歓迎。政府間でこじれた両国関係の改善への糸口を、7団体会長らとの対話を通じて見い出そうとする思いがうかがえた。

 賈主席は、尖閣諸島を巡る日本政府の一連の行動を批判し、「中日国交40周年の今年は、両国関係をさらに発展させるチャンスだった」と述べた。

 一方、河野会長は日本政府の立場を説明し理解を求めたほか、緊密化を増す日中の経済関係を例にあげ、民間交流への影響に強い懸念を示した。河野会長は「両国関係者は、事態解決のために、忍耐強く冷静に対話を重ねるべきだ」と強調。賈主席は、河野会長の率直な意見に感謝した。

 賈主席は、強い姿勢で中国側の主張を述べたものの、日本との友好関係の発展を40年来、重視していることを強調した。賈主席は、中国政府の対日友好政策の基本方針に「変わりはない」と述べ、さらに「一日も早く今の局面を収束させ、両国関係を健全に発展する方向に向けたい」と話した。河野会長もこれに賛同、双方は事態の解決に向けて共に努力していくことで一致した。

 会談は終始、真剣な雰囲気の中で行われた。

唐会長「先人の共通認識あった」

 7団体会長らは引き続き、釣魚台迎賓館で唐家璇・中日友好協会会長と会談した。

 唐会長は中国政府の強い抗議の要因について詳しく説明、「中日双方の古い先人が達成した『了解と共通認識』を忘れてはならない」と呼びかけた。

 会談後は和やな雰囲気の中で夕食会が開かれ、村岡久平協会理事長ら7団体関係者も出席した。

 賈主席との会談の主な出席者は次の通り。張富士夫・(一社)日中経済協会会長は、社用機の離陸許可が遅れたため、訪中を断念した。

 【日本側】加藤紘一(公社)日中友好協会会長、河野洋平日本国際貿易促進協会会長、辻井喬日本中国文化交流協会会長、高村正彦日中友好議員連盟会長、野田毅㈳日中協会会長、江田五月(公財)日中友好会館会長、宮本雄二同副会長、岡本巖(一社)日中経済協会理事長、米倉弘昌(一社)日本経団連会長、丹羽宇一郎駐中国大使、田中真紀子衆議院外務委員長、田中直紀参議院議員、阿南惟茂元駐中国大使

 【中国側】賈慶林全国政治協商会議主席、唐家璇中日友好協会会長、井頓泉同副会長、李小林中国人民対外友好協会会長、傅瑩中国外務省次官、武大偉外務省朝鮮半島事務特別代表

(順不同・敬称略)

(公社)日中友好協会が理事懇談会で意見交換
加藤会長が訪中の報告 加藤会長が訪中の報告

 (公社)日中友好協会は10月4日、東京・衆議院第二議員会館で理事懇談会を開いた。加藤紘一会長をはじめ16人が出席した(写真)。

 理事懇談会では、中日友好協会の招きで9月27日に訪中した加藤会長と村岡久平理事長が、賈慶林・全国政治協商会議主席、唐家璇・中日友好協会会長との会談の内容などについて報告した。

 このほか、理事それぞれが各地の協会の現状などを報告し、今後の協会活動について意見を交わした。

新中国大使に木寺氏、西宮大使の後任

 政府は10月5日、北京赴任を前に病気で亡くなった西宮伸一駐中国大使の後任に、木寺昌人(きてらまさと)内閣官房副長官補(60)を内定した。

 木寺氏は東大卒業後、1976年に外務省入省。国際協力局長、官房長などを経て先月に現職(次官級)に就任した。91年から2年余り、中国課で課長に次ぐ首席事務官を務めたが中国赴任の経験はなく、外交官としての経験の豊富さが起用の理由とみられる。

 新任大使の任命には手続きに約1カ月を要するとされ、木寺氏の北京赴任は11月になる見通し。これにより、丹羽宇一郎大使の帰国は延期される予定。

大阪で「仲秋名月際」、NPO大阪府日中など開催 関西を活気づける
ステージで「獅子と龍の舞」を披露する大阪府立成美高校の学生ら ステージで「獅子と龍の舞」を披露する
大阪府立成美高校の学生ら

 2012「日中国民交流友好年」認定行事、中秋明月祭大阪2012が9月15日と16日の両日、大阪府の史跡難波宮跡で開催された。日本と中国の「新たな友好へ」をテーマに、相互理解を促進し関西を活気づけるイベントに、2日間で約1万9千人が参加した。

 同祭は今年で4回目。NPO大阪府日中友好協会を含む、関西地区の華僑総会や西日本新華僑華人聯合会などからなる実行委員会の主催。

 会場には文化芸術・観光・経済貿易・料理飲食の4つの交流をテーマに多彩なブースが設置された。会場中央にはステージが設置され、中国各地の芸術団や日本人団体が、ショーや伝統舞踊、演奏などを披露した。

 また、飲食ブースでは、中華料理や中国の伝統的なお菓子などが販売されるなど、会場は日中友好のムードに包まれた。

 大薮二朗同日中副理事長は「最近の日中関係から中止の声も上がっていたが、実施して良かった」と話した。

名古屋で「中国文化祭」開かれる 雑技団や「ピンポン外交写真展」など

 日中国交正常化40周年を記念し、中国文化への理解を深めてもらおうと、9月15日から愛知県犬山市の野外民族博物館リトルワールドで「中国文化祭」が開幕した。同館と実行委員会が主催、NPO愛知県日中友好協会などが後援する。

 同日行われた開幕式に岡﨑温・同日中副会長や張立国・駐名古屋中国総領事館総領事らが出席。挨拶で岡﨑副会長は「国交正常化40周年の年に国際色あふれる場所での開催は意義が大きい」と話した。また、張総領事は「この行事で中国の伝統文化や名所旧跡などを広く紹介できればうれしい」と述べた。

 その後、記念レセプションが開かれ、出席者らは同祭の成功を祝った。

 同祭は11月25日まで開催。期間中、中国国立雑技団によるスーパー・アクロバット・ショー「超技」の公演が行われる。さらに、「ピンポン外交40周年記念写真展」、「江蘇省写真展」、「山東省著名書画家作品展」、「山東省日照市友好コーナー」などの展示に加え、中国特産物の販売、花文字・手工芸の実演販売など、多彩な行事が行われる。

NPO高知県日中が安徽省を訪問 他分野での交流を確認
会談する鈴木会長(左) と李亳州市全人大副主任 会談する鈴木会長(左) と
李亳州市全人大副主任

 NPO高知県日中友好協会(鈴木康夫会長)は9月10日から17日まで、友好県省の安徽省の各市を表敬訪問した。鈴木会長を団長に21人が参加し、各地の要人らとの会見や交流会を行った。

 今回の訪中は、同省人民政府の招請を受けたもの。今年4月、李斌省長らが高知県を訪問。両県省は「安徽省人民政府と高知県の交流協力深化に関する覚書」に署名し、教育や人材育成、農業振興、林業発展や文化交流など、多方面での協力関係の推進を誓った。

 訪中団は省内や近隣の名所旧跡を巡りつつ、同省亳州(はくしゅう)市や淮南(わいなん)市などの政府を表敬訪問。亳州市では鈴木会長と李偉市全国人民代 表大会副主任が会見した。その後、一行は政府主催の交流会で歓待された。

 訪問を通じ、鈴木会長は「われわれはこれからも民間交流の先兵として、友好交流の促進に尽力する」と決意を語った。

網走日中が発足、記念講演会で活動スタート
講演する許総領事。網走市内のホテルで 講演する許総領事。網走市内のホテルで

 北海道・網走日中友好協会(大場脩会長=前網走市長)は9月25日、同協会設立・日中国交正常化40周年記念行事として許金平駐札幌中国総領事館総領事を招き講演会を開いた。地元政財界から約100人が参加した。

 網走では1973年以降、同市日中友好促進協議会が遼寧省瀋陽市などと日中の民間交流を展開。さらに中国との連携を推進すべく、同協議会は今年7月の定期総会で網走日中友好協会への名称変更と北海道日中友好協会への加盟を議決。大場会長を先頭に新たな一歩を踏み出した。

 講演で許総領事は「これからの日中交流」を題に、国交正常化から尖閣諸島を巡る現状に触れ、「交流の積み重ねで両国の良い未来を切り開いていきたい」と語った。

 聴講者からは「目の前の事象だけでの感情的な対応はいけないと再認識した」などの感想が聞かれた。

 その後、懇親会が開かれ、参加者らは記念品の交換や今後の民間交流の語らいなどで盛 り上がった。

佐倉市日中が恒例の「日中友好親善の旅」を実施

 千葉県佐倉市日中友好協会(長谷川稔会長)は9月8日から12日、毎年恒例の「日中友好親善の旅」を実施した。中国の観光名所巡りおよび山西省の要人や大学生らとの交流に、会員や一般応募者ら30人が参加した。

 今回の同日中の目的地は河北省と山西省。山西省では世界遺産の平遥古城と雲崗石窟などを巡り、10日には同省人民対外友好協会を表敬訪問。同協会の田亦軍副会長や連耀峰秘書長らと懇談した。

 同日夜には交流会が開かれ、対友協役員や山西大学の日本語教授、日本語を学ぶ大学生らが出席した。

 同日中は各大学に佐倉市長の色紙、百人一首、いろはがるたを贈呈し、日本の民謡を披露。学生らはそのお返しに歌を披露した。

 和やかな雰囲気の中、最後は参加者全員で輪になって踊り、閉会。参加者からは、「来年もぜひ実施してほしい」、「楽しみにしている」などの声が上がった。

「ふくろ祭り」で“国際おみこし”担ごう 東京都日中、豊島区日中が参加
揃いの法被(はっぴ)で勇ましく街を練り歩いた 揃いの法被(はっぴ)で
勇ましく街を練り歩いた

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)と豊島区日中友好協会(秋元政江会長)は、9月23日、豊島区池袋恒例の秋祭り「ふくろ祭り」のイベント“国際交流のおみこしを担ごう”に協力団体として参加した。みこしは西池袋一丁目町会の協力。各国の青年ら約80人が参加し、雨にも負けず勇壮に街を練り歩いた。

 イベントに先立ち、東京都日中は浴衣の紹介イベントを実施。会員と中国人留学生や帰国者ら、約20人が集まり、浴衣と帯の着付けを体験。お互いに写真を撮り合うなどして楽しんだ。

 “国際交流”みこしは、夕方からの「宵御輿(よいみこし)」大パレードに登場した。中国のほか、韓国、米国、イスラエルなど海外の若者が参加した。数ある他の町内のみこしに混じり、各国の青年たちが、「ソイヤ」「ワッショイ」と威勢のいい声を掛けながら、みこしを担ぐ様子は、集まった見物人の注目を集めた。

 パレードの後の交流会では、豊島区日中婦人部によるけんちん汁が振る舞われ、ビンゴゲームなどで盛り上がった。

中学生女子バスケ交流団が江蘇省淮安市を訪問 一宮地区日中が派遣

 愛知県一宮地区日中友好協会(谷祝夫会長)が派遣した一宮市中学生女子バスケットボール交流訪中団(団長=谷会長)が、8月18日から25日まで江蘇省淮安(わいあん)市などを訪れた。市内2校の中学生12人が参加し、スポーツを通じて淮安市の中学生と交流した。

 1997年から始まったスポーツ交流は、今年で14回目。尖閣諸島問題の影響を受けて、訪中団の安全確保が優先されたため、淮安市での3泊のホームステイと、親善試合1試合が中止になってしまったが、場所を変更して1試合を実施。地元の中学生チームと対戦し、真剣勝負に汗を流した。

 団はさらに中学校2校を訪問し、ゲームや歌で交流した。ホームステイをする予定だった家庭の中学生らも団と行動を共にし、親交を深めた。