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ニュース2012年 10月5日号のニュース

北京での40周年記念行事が延期 各地から「残念」の声

 北京の人民大会堂で9月27日に開かれる予定だった日中国交正常化40周年の記念レセプションが延期となった。23日午後に、主催する中日友好協会から協会に連絡があった。両国が「日中国民交流友好年」としている今年の最も大きな行事で、1972年の国交正常化以来、10年ごとに開かれていた記念式典が取り止めになるのは初めて。協会関係者や会員の落胆は大きく、各地で「残念」との声が多く出ている。協会の活動を含む、今後の日中の民間交流への影響が懸念されている。

 中日友好協会は、日本の各友好団体に対し「中国側は、国交正常化40周年の記念式典の日程を再調整し、適切な時期に行うことにした」と伝えた。

 延期の主な原因は、尖閣諸島を巡る日中の対立にあるため、両国関係が改善しない限り実施の見通しはない。延期のニュースは、中国でも大きく取り上げられた。

協会は、今回の記念レセプションが日中関係を好転させるきっかけとなることを期待していた。それだけに、役員や会員からは「残念」などの落胆の声が多く出ている。しかし、実際には「残念」の一言では片付けられない思いが残った。

友好の浸透、まだ

 10年ごとに開かれてきた公式行事が、今回初めて取り止めになったこと以上に、協会が地道に活動を進め、太くしてきた「民間のパイプ」が及ばなかったことへの動揺は小さくない。また、訴え続けてきた〝日中友好の意義〞が、いまだ両国の国民に深く浸透していなかった現実も突きつけられている。

 協会は、昨年から独自の40周年記念行事を準備してきた。

 今年はすでに、いくつかの大きな行事を主催・共催しており、5月に貴州省貴陽市で開いた「第13回日中友好交流会議」や8月に北京で開いた「日中友好交流都市中学生卓球交歓大会」は記憶に新しい。また、3月に北京宋慶齢基金会の招待を受けて派遣した「被災地中高生訪中団」では心温まる「国民交流」を実現することもできた。協会は、各行事で芽生えた日中の参加者たちの友好は「本物」だったと確信している。

国民意識した活動を

 冷え込む日中関係が民間交流に影響することが懸念されている。しかし、現状を悲観しても両国関係は改善せず、特効薬は今のところ無い。協会は民間の立場で、できることを地道にやるしかない。

各地には「困難な時こそ民間交流を」「続けることが大切」などの声をかけ合いながら活動に打ち込む協会もある。今後は、さらに〝日中友好の意義〞を両国民に深く浸透させることを意識した活動が求められる。

中国大使館が建国63周年祝う 日中の1500人が出席
乾杯の音頭を取る程永華・駐日大使 乾杯の音頭を取る程永華・駐日大使。
9月25日、東京・千代田区のホテルニューオータニで

 10月1日に中国が建国63周年の国慶節を迎えるのに先立ち、駐日中国大使館は9月25日、東京都内のホテルで国慶節を祝うレセプションを開いた。

 日中の関係者約1500人が集まり、協会からは加藤紘一会長や井出正一副会長、村山富市名誉顧問ら役員・会員が多く出席した。

 冒頭で挨拶した程永華・駐日大使は、9月29日で日中国交正常化から40年になることを挙げ、「40年で中日間の各分野の交流・協力が大きく発展したことは、両国の繁栄と安定にもつながった」と評価した。

 その一方で程大使は、尖閣諸島を巡り日中関係が冷え込んでいる現状について「厳しい局面を深く憂慮している」と述べ、「中日の古い世代の指導者が合意した共通の認識を忘れず、両国の関係者は適切にこの問題を処理しなければならない」と話した。

「恐竜王国」展が閉幕 2カ月で36万人が来場

 (株)テレビ朝日などが主催し、(公社)日中友好協会が共催した日中国交正常化40周年記念事業「世界最大 恐竜王国2012」(以下、本博)が9月23日に閉幕した。

 主催者側の発表によると、7月21日の開幕から約2カ月間に約36万人が来場した。

 会期の半分以上が夏休みで、会場は子ども連れの家族でにぎわった。また、4月に英国の科学誌『ネイチャー』で発表された羽毛を持つユティランヌス・フアリ(中国名・羽王竜(はおうりゅう))の化石と復元全身骨格が世界初公開され話題となった。

 一方で、中国山東省諸城市にある世界最大規模の恐竜発掘地で発見された化石が多く展示されたこともあり、日中交流の場としても貢献した。

日中青少年が名古屋などで囲碁交流 NPO愛知県日中などが主催
江蘇省訪日団と日本の青少年ら 江蘇省訪日団と日本の青少年ら

 江蘇省青少年囲碁訪日団(団長=王磊同省国際体育交流センター副主任)が、第27回愛知県・江蘇省青少年囲碁交流に参加するため8月17日から24日、愛知県の常滑市や名古屋市を訪れ日本の青少年らと親善対局を行った。NPO愛知県日中友好協会、日本棋院中部総本部、読売新聞中部支社が主催した。

 同交流は1986年から毎年、日中が交互に訪問する形で実施。今回は中国側から王団長のほか小学生7人、専門学校生1人を含む12人が来日した。

 18日の常滑大会では中国側が7勝1敗で圧勝した。また、20日の名古屋大会では激戦の末、中国側が5勝3敗。勝利した王沢飛君(小5)は「中日で戦術が異なり面白かった」と話し、対戦した杉田俊太朗君(高1)は「相手の読みが鋭かった」と話した。

 王磊団長は「囲碁を通じて中日の青少年交流が深まった。この事業が末長く続くことを期待している」と話した。

 訪日団はそのほか、19日に日本棋院中部総本部で行われた「ジュニア&プロ ふれあい囲碁まつり」や、21日に開かれたNPO大阪府日中主催の囲碁対局に参加。24日に帰国した。

栃木県日中が定期総会 高橋文吉会長らの新体制に

 栃木県日中友好協会は9月10日、同県宇都宮市内のホテル丸治で定期総会を開いた。約60人が出席し、役員改選や新年度の事業について協議。新会長に高橋文吉前理事長、新理事長に白石雄治前副会長を選出した。協会から村岡久平理事長が出席した。

 6月に亡くなった福嶋寿克前会長に代わり、会長に就任した高橋元理事長は「尖閣諸島の問題で政府間は緊迫しているが、我々は民間交流に徹し、真の友好事業を着実に展開したい」とあいさつ。活動の指針を示した。

 役員改選では、名誉顧問、副会長も新たに選出したほか、常務理事、理事に10人以上の新役員が就任。新たな体制での出発の準備を整えた。

 新年度の事業では、一昨年から取り組んでいる中国の小中学生と日本の学校との交流の積極的な展開や、栃木県と浙江省の友好都市締結20周年記念訪中団の派遣が決定された。

 総会後には懇親会が行われ、石森久嗣衆議院議員や谷博之法務副大臣も出席。日中の歌やカンツォーネも披露され、参加者を楽しませた。

関心を持つきっかけに 旭川日中が「周恩来」写真展を開催
トークショー「周恩来を語る」に集まった人たち トークショー「周恩来を語る」に集まった人たち

 北海道旭川日中友好協会(淀川徳会長)は9月1日から7日まで、市国際交流センターで日中国交正常化40周年記念「周恩来と日本」写真展を開いた。通常の巡回展示写真103点のほかに、同日中が今春実施した「第10回旭川市民友好訪中の翼」などの写真も合わせて展示。市内外から人々が訪れ、新たに2人が同日中に入会した。

 写真展への来場のきっかけは懐かしさ、歴史への興味とさまざま。期間中2度訪れた高校1年生の春山椋君は、最終日に感想文を持参。「写真展を見て周恩来に関心を持ち、撫順戦犯管理所での寛大策も知った。戦後の混乱期でさえこのような例がある。日中両国のリーダーは互いにかけがえのないパートナーとしての位置を再確認して対話してほしい」とつづった。

 6日にはトークショー「周恩来を語る」が開かれ、張興和旭川大学教授、石田博元同日中副会長、鳴海良司同事務局長がパネリストを担当。国交正常化当時の情勢と周総理の業績を振り返った。

「やってみると楽しい」 葛飾区日中が漢詩かるた大会を開催
元気よく札を取る子どもたち 元気よく札を取る子どもたち

 東京都葛飾区日中友好協会( 佐藤雅章会長)は9月23日、かつしかシンフォニーヒルズ別館で、漢詩かるた大会を開いた。NPO東京都日中、葛飾区文化国際課などの協力。当日は就学前の子どもから大人まで64人が集まり、一緒になってかるたを楽しんだ。来賓として、青木克徳葛飾区長があいさつした。

 漢詩かるたは60首の漢詩を使った新しい遊び。ルールは百人一首とほぼ同じで、参加者は日本語と中国語で読み上げられる漢詩(絶句)を聞いて、絶句の下2句だけが書かれた札を取る。

 当日は5つのテーブルに分かれて、団体戦と個人戦が行われた。最初は「難しそう…」としり込みしていた人も、やってみると「思ったより簡単だった。楽しい!」と、取った札を手に笑顔を見せた。

 団体戦では葛飾区立高砂中学校で開かれている日本語学級チーム、個人戦では宮原俊治郎さん(一般の部)、根津薫さん(中学生の部)、村岡裕太君(小学生の部)が優勝を飾った。

 「読み上げられる漢詩を聞いて、中国語の美しさが分かった」との感想や、日本語学級の先生からは「この大会に参加して生徒が自信を持った。孤立しがちな生徒たちが交流できる場をもっと作ってほしい」との声も聞かれた。

「日中経済の現状を理解しよう」 横浜日中が講演会を開く

 神奈川県横浜日中友好協会(飯田助知会長)は9月15日、かながわ県民センターで、丸川知雄東京大学社会科学研究所教授を招き講演会を開催した。会員や協会講座生ら40人が参加した。

 同日中では年に数回、各界の有識者を招いて日中の時事、経済、文化、歴史などに関する講演会を会員、講座生らを対象に行っている。

 今回のテーマは「日中経済関係の現状と将来—生活のなかから考える—」。丸川教授は、「日本人の生活はどれくらい中国に依存しているか」、「日中経済関係の全体像」など3つの内容を様々なデータで提示、説得力があると好評だった。

 参加者らは真剣に耳を傾け、「日中間が政冷経冷に向かい、日本企業はどうなっていくのか」、「中国が発展を遂げていく段階で、日本の存在価値がなくなるのでは」などの質問を投げかけた。

頑張れ!中国出身の力士

 東京・両国国技館で9月9日に始まった大相撲九月場所は、23日、大関日馬富士(はるまふじ)(伊勢ヶ濱部屋)の全勝優勝で幕を閉じた

 今場所、中国人力士は三段目の3人。龍帝(西54枚目・二所ノ関部屋)が4勝3敗、華瀬川(東61枚目・朝日山部屋)が2勝5敗、高世(西64枚目・東関部屋)が5勝2敗だった。