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ニュース2012年 9月25日号のニュース

雲南省・彝良県で地震 死者80人、温首相が現地入り

 中国雲南省の昭通市彝良(いりょう)県付近で9月7日午前11時19分(日本時間午後0時19分)、マグニチュード(M)5・7の地震が起きた。その約1時間後にもM5・6の地震が発生し、2度にわたる地震で住宅の倒壊や土砂崩れが起こった。

 共産党機関紙『人民日報』の公式サイトは8日、死者が89人、被災者は74万人に達したと伝えた。

 震源地は貴州省や四川省との境界に近い山間部で、中国政府によると、本震の震源の深さは約14キロだという。 8日未明には温家宝首相が被災地入りし、病院を視察したり、避難所を訪れ仮設テントに避難している被災者に声をかけたりした。温首相は、現地で緊急会議を開き、速やかな救援活動の陣頭指揮を執った。

 しかし、被災地は11日未明に局地的な暴雨に見舞われると、一部で土石流も発生し、一時、県外へつながる3本の道路が全て遮断されるなど被害は拡大した。

 中国政府は医師や軍人を含む1万人以上の救援隊を現地へ派遣。国を挙げて支援する姿勢を強調し、必死の救援活動を続けている。しかし、いまだ被害の全容を明らかにする情報は報告されておらず、救援活動は難航している模様。彝良県は雲南省東北部に位置し、人口は54万7千人余り。

準備始めて6年、「満蒙開拓平和記念館」起工式
「満蒙開拓平和記念館」起工式の模様 起工式の模様。
9月11日、長野県・阿智村で

 「満蒙開拓」を通じて平和の尊さを伝える「満蒙開拓平和記念館」の起工式が9月11日、長野県下伊那郡阿智村の建設現場で行われた。記念館の建設を進める事業準備会の役員や元開拓団員、飯田下伊那地方の市町村長ら約70人が出席した。開館は来年4月末の予定で、満蒙開拓に関する全国初の施設。

 起工式で挨拶した準備会の河原進会長は「白紙の状態から始め、時間はかかったが皆さんの協力でここまでこぎ着けた。(記念館が)遺産となるようがんばっていきたい」と述べ、建設着工にようやくたどり着いた苦労をにじませた。

 記念館の建設は、同県の飯田日中友好協会(河原進会長)が中心となり、準備会を発足させ進めてきた。建設地は阿智村が無償貸与しており、費用は南信州広域連合や県をはじめ、多くの個人・団体、市区町村からの寄付金が充てられている。阿智村の岡庭一雄村長は「大勢の人が平和を考え、中国との友好が深まるような施設にしてほしい」と期待した。 一方、準備会の寺沢秀文・専務理事は「これがゴール和を考え、中国との友好が深まるような施設にしてほしい」と期待した。

 一方、準備会の寺沢秀文・専務理事は「これがゴール養成講座の開催や寄付金、展示資料提供の呼びかけを行っていく。問い合わせは準備会事務局(TEL:0265-43-5580)まで。

西宮・新中国大使が死去 政府、後任人選を急ぐ

 丹羽宇一郎・駐中国大使の後任として9月11日付で新たに大使に就任した西宮伸一氏が、9月16日午前、東京都内の病院で亡くなった。60歳。

 西宮大使は、大使就任2日後の13日朝に自宅付近の路上で倒れ意識不明となり、病院に搬送されていた。 丹羽大使が10月上旬頃に帰国するため、日本政府は、西宮大使の退院のめどが立たない場合を想定して後任人選を進めていたが、本格的に急がなければならなくなった。

 西宮大使は東京大学卒業後、1976年に外務省入り。北米局長、駐中国特命全権公使などを歴任し、外務審議官を経て駐中国大使に就任した。日中韓自由貿易協定(FTA)に向けた事前協議で日本側代表として出席するなど、今後の手腕に期待がかかっていた。

 西宮大使は倒れる前日に加藤紘一協会会長を訪ねており、激励を受けたばかりだった。

華僑・華人団体が東京で「中国文化祭」を開催
太極拳演舞の模様 会場で披露された太極拳の演舞

 9月7日から9日までの3日間、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で「2 01 2東京〈中国文化祭〉」が開かれ、中国文化を一堂に集めた多彩な出し物が行われた。

 日本華僑華人聯合総会、在日中国企業協会、日本新華僑華人会、東京華僑総会、横浜華僑総会、日本中華總商会の主催で中国大使館の共催。(公社)日中友好協会ほかが後援した。

 7日の開幕式では程永華・駐日中国大使、鳩山由紀夫元首相、山口壮外務副大臣らが挨拶した。加藤紘一(公社)日中友好協会会長も式に参列した。

 東京タワーを背景にした野外ステージでは二胡などの演奏、民族舞踊、太極拳、雑技、京劇などが次々と披露され、餃子などの中国料理の屋台も多くの人で賑わった。屋内会場では、中国映画の上映、経済や漢方医学の講座、太極拳体験会、小学生による書道の席書会、茶会なども催された。主催者によると、3日間でおよそ1万3000人が来場した。

宮城県日中が総会 「民間が相互理解を深める活動が必要」

 宮城県日中友好協会(江幡武会長)は8月11日、同県仙台市で2012年度定期総会を開催した。伊藤康志同日中顧問(=同県大崎市長)や亀山紘同県石巻市長ら来賓を含む40人が出席した。

 挨拶で江幡会長は「中国に対して反感を持つ人が少なくない。日中は民間が緑化事業などを通して、相互理解をより深める活動が必要だ」と話した。

 総会では、留学生への会話教室の再開、吉林省での植林事業などが討議された。 また、役員改選が行われ、江幡会長や蘓武多四郎副会長・理事長ら主要役員が留任。事務局長に武智英生氏、理事に本郷祐子氏が選出された。さらに、中村功県議会議長が副会長に就任した。 総会後は留学生らを交えて懇親会を開催。喜寿の老会員である渋谷政一・同県美里町小牛田日中顧問が「草原情歌」などを披露。会場を盛り上げた。

松本日中が天津市とバドミントンで交流
参加者一同の画像 参加者一同。長野県の体育館で

 長野県松本日中友好協会(相澤孝夫会長)は7月27日、天津市の羽毛球( バドミントン)訪日団を迎え、県内の体育館で「松本市・天津市羽毛球交流会」を開催した。共催の同県バドミントン協会のメンバーなどを含む約50人が参加し、試合を通じて友好を深めた。

 同交流会は、天津市老年人大学でバドミントン活動をしているメンバーらが訪日してバドミントン交流を希望したことからスタート。同日中などの民間団体がそれに応えるべく連携し、実現へと至った。

 試合は日本人同士・中国人同士のペアによる対戦で行われた。さらに、日中混成のダブルスも行われ、好プレーが出ると日中ペアはハイタッチをして喜んだ。参加者の一人は「お互い言葉は通じなかったが、心は通じた」と話した。西田節夫同日中理事長は「今後も友好を深めていきたい。また長野県に来てください」と訪日団の再訪を希望した。

大野市日中が30周年記念誌を刊行 豊富な写真で伝える交流史

 福井県大野市日中友好協会( 岡田高大会長)は先般、創立30周年を記念して記念誌(写真)を刊行した。

 同誌では協会創立の1980年から2011年の創立30周年記念訪中までの1コマ1コマを、豊富な写真を交えて紹介。活動の様子を生き生きと伝えている。

 同誌には写真に加え、日本と曹洞宗の交流の始まりとなった福井県の宝慶寺の由来や、交流のある浙江省寧波市についての解説などもあり、次世代への資料としても貴重な内容となっている。大野市と寧波市とは13世紀から仏教文化の交流があり、現在の両都市交流のきっかけにもなった。

NPO埼玉県日中が「山西省芸術団」公演会を開催

 NPO埼玉県日中友好協会(田中寛会長)は7月28日、さいたま市内で故須藤弘子・富士見市日中前会長追悼のために来日した「山西省友好文化交流芸術団」の演奏会を開いた。市民ら400人が訪れ、多彩な民俗音楽の調べを楽しんだ。

 芸術団はプロの音楽家や音楽愛好者などからなる41人。山西省での希望小学校の建設や、貧しい家庭の児童の就学支援活動に先頭に立って取り組んできた故須藤前会長の追悼のために結成されたものだ。前会長の古くからの友人でもあった同省国際旅行社の責任者・黄玉雄さんが呼びかけた。団員たちは自費で来日し、27日には須藤前会長をしのぶ集いが開かれた。

 28日の公演は、芸術団の訪日を知った県日中の依頼で開催が決まったもの。当日はプロのチャルメラ奏者の演奏に始まり、琵琶、笙、二胡の掛け合い曲、合唱などが次々と登場。満員の観客席から、大きな拍手が沸き起こった。

豊橋地区日中が中国学生訪日団を歓迎、カラオケ合戦も

 愛知県豊橋地区日中友好協会(伊藤般展会長)は8月22日、豊橋市内の和食店で、中国・東北大学学生友好訪日団の歓迎会を開いた。団は東北大学と大学間交流協定を結ぶ豊橋技術大学が招へいしたもの。同大学教授らと伊藤会長はじめ役員ら10人が出席し、学生たちと親睦を深めた。

 今回来日したのは、王梅・東北大学材料与冶金学院副院長を団長とする学生ら13人。伊藤会長が「今年は青年交流の年。皆さんが豊橋に来たことを歓迎します。今後とも善隣友好に頑張っていきたい」とあいさつすると、王団長も「中国と日本のつながりは深い。中日友好に引き続き努めたい」と話した。懇親会では世代を越えて、カラオケ合戦で盛り上がった。

 訪日団の学生らは翌日から2012サマースクールプログラムに参加。日本文化・日本語の研修のほか、豊橋技術大の学生と環境・エネルギーなどの分野で討論したり、トヨタ自動車など地元企業を見学し、31日に帰国した。

小諸市日中が南京大学と文学交流

 長野県小諸市日中友好協会(佐々木治夫会長)は8月2日から7日の日程で「第6回南京大学訪日団」を受け入れた。教師の沈琳さんを団長に、南京大学で日本語を専攻する大学院生4人が来日し、ホームステイや夏祭りを通して、日本の文化を体験した。

 同協会では文学を通じて南京大学の学生たちと交流。同大学生を対象に、3年に1度「中国藤村文学賞」の表彰式を行い、大学を訪問している。表彰のない年は、協会と小諸市で、日本語学科の学生を日本に招待する。 学生たちは2日に成田空港に到着。3日には栁田剛彦市長を表敬訪問した。また市内の藤村記念館などを観光し、一人ずつ会員の家にホームステイした。

 学生たちからは「空気がいい」「静かでいい」などの声が聞かれ、夜には地元の夏祭り「こもろドカンショ」に浴衣を着て参加するなど、日本の夏を楽しんだ。

庄内町―濰坊市寒亭区が友好都市に

 山形県庄内町日中友好協会(池田勝彦会長)が橋渡しとなって交流を進めてきた山東省濰坊市寒亭区と庄内町が8月21 日、友好協力関係を結んだ。同区からの訪日団を迎えて、町商工ふれあい会館で開かれたレセプションで、両区町の代表者が「友好協力関係を築く締結同意書」に署名。さらに交流を深めていくことを確認し合った。

 同日中は訪中団の派遣など、数年前から寒亭区との交流を進めてきた。2010年7月の団には原田眞樹・庄内町長も参加し、寒亭区を訪問。同区の王培福区長らと経済や文化面での協力について懇談し、同町への訪問を要請していた。今回はそれに応え、同区の行政関係者や民間企業の経営者など13人が来日した。21日のレセプションには原田町長と訪問団のほか、同協会会員、町の関係者ら90人が出席し、友好協力関係の締結を祝った。同区人民代表大会常務委員会の孫圭徳主任は「同意書の締結は両区町関係の新しい一歩となった」と話し、末永く交流を続けていきたいと期待した。